内容説明
姉が壊れはじめたのは、幼い息子を亡くしてからだった。すべてが取り返しのつかない悲劇で幕を下ろしたあと、私は刑事を前に顛末を語りはじめる…。破滅の予兆をはらみながら静かに語られる一人の女性の悲劇。やがて明かされる衝撃の真相。人の心のもろさと悲しみを、名手が繊細に痛切に描き出した傑作。
著者等紹介
クック,トマス・H.[クック,トマスH.][Cook,Thomas H.]
アラバマ生まれ、ニューヨーク在住。「緋色の記憶」でアメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞を受賞
村松潔[ムラマツキヨシ]
1946年、東京生まれ。国際基督教大学卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。