内容説明
雪深い山中で次々発見される首なし死体。一方、市内でも被害者を斬首、その首を警察に送りつける事件が発生した。「刎刑吏」と「斬首人」、カナダ全土を脅かす二人の殺人鬼をつなぐものとは―?壮絶な迫力、波乱万丈の展開、姿を現す意外な犯人たち。J・ディーヴァー級の連続驚愕で圧倒するジェットコースター・ミステリ。
著者等紹介
夏来健次[ナツキケンジ]
1954(昭和29)年生まれ。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろ
8
☆7 どんな人間だって男と女である前に人間だ。「雌性は雄性よりも恐ろしい」という言葉がよく出てきた通り、テーマは性と犯罪。なんとなく、キワモノ系ミステリかと思っていたのだが、どうして、どうして、本格的な警察ミステリだった。なぜか頻繁に入る反乱軍との戦闘シーンや、長広舌の多い文体は少し特殊だったけど、ミステリとしての緊迫感やドンデン返しは一級品だと思う。猟奇的でサイコパスで、ドキドキ感ならディーヴァーを超える。実は過去の作品とのつながりが深いけど、これだけでも楽しめるようにできていた。むしろ⇒2012/03/23
cinos
6
『ヘッドハンター』の正しい続編でした。期待にそぐわぬどんでん返し。でも分厚かったー。キャットの大ピンチで、呆然としました。2016/07/25
おふねやぎっちらこ
5
なかなかの大作でよく出来ているけど、蘊蓄が細か過ぎるし、描写がくどいので無駄に長く感じる。シリーズ6作目なのね、1〜4は読んでいないので出来れば時系列で読んだ方がいいようですね。特に1作目ヘッドハンターは先に読むべきと解説に記載があったが、最後に解説を読むタイプなので「聞いてないよ」2023/11/29
Ayah Book
1
長かったけれどもやっと読み終えた!兎に角変態変態変態・・・変態のオンパレード!2015/11/20
nana
1
ヘッドハンターを読んで、あまり自分とは相性の良くない作者だなと思ったものの、ヘッドハンターの決着を見届けるためにあとこれだけ読もう、と決めた本。シリーズの途中の作品は読んでいないけれど特に不自由は感じなかった。決してつまらなくはないんだけど、何故か他の本も読みたいとは思えず。理由は自分でも不明。2013/12/21