文春文庫<br> 波の塔〈下〉 (新装版)

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文春文庫
波の塔〈下〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 407p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167697235
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

結城頼子の夫は政治家がらみの情報ブローカーで、R省を舞台にした汚職事件に深く関わっていた。特捜部の担当検事として捜査をし、喬夫は初めて頼子の真の姿を知る。悩んだ末に新たな道に踏み出そうとする喬夫だが…。新任検事と被疑者の妻の悲恋を、彼に憧れる若い女性の思慕と対比して描いた異色の恋愛小説。

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第6回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92(平成4)年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nozomi Masuko

21
波の塔下巻。新任検事と被疑者の妻の悲恋を描いた異色の恋愛小説。上巻で明かされなかった主人公が恋仲にある女性の正体は、政治家絡みの情報ブローカーで、自身が捜査に当たる被疑者であったー。検事役所の汚職事件に迫る描写も多かったので、ゴテゴテの恋愛小説って感じはなかったけど、いつもの作品と毛色が違ったので新鮮だった。もうちょい粘性のある絡みシーン欲しかったけど。笑。2016/05/20

きのこ

19
堪能。芥川賞作家の視野の広さを堪能。深大寺と富士の樹海を名所に押し上げた作品。深大寺そばを食いたくなった。2018/08/02

YUUUUMI

17
タカオ・ヨリコ・ワカコに庸雄というヨリコの夫が登場し、点と点で描かれていた描写が線となっていく。ヨリコの控えめでありながら大胆な姿、ワカコの頼りない若さ、タカオの一途な情熱などが如実に丁寧に描かれていて、不倫という題材でありながらとても情熱的で上品だと受け止めた。人はなぜ行き止まりの道だと分かりながら進んでしまいたくなるのか。そこに何かがあると希望を抱いてしまうのだろうか。タカオと庸雄の絡み合いは思っていたのとは違う角度からでお見事であるが出来事には責任が起こるという不条理を描いたヒューマンドラマだった。2023/02/17

koji

15
清張さんの恋愛小説ですが、その恋愛観には、暗い情念が横たわっています。例えば、石坂洋次郎(青い山脈、若い人)のように戦後民主主義の自由を謳歌するような個人単位の恋愛観は、本作では希望として語られていても(仕合わせな充実感を感じさせる輪香子、屈託ない輪香子の親友和子の描写)、根底は、日本の戦前の封建制度的歴史観の上に成り立った不幸、絶望、恨みによる悲劇的な結末です。ただ男女を対比すると違いを感じます。女は(良くも悪くも)強かで一直線です。一方男は弱く感傷的で従属的です。この辺り普遍性がありますね。傑作でした2023/10/28

いづむ

11
松本清張が描く、人がこの世の春を謳歌する姿も良いが、自らの弱さに足をとられて身の破滅に向かう様は本当にいい。やるせなく、ふとした風景描写も胸に迫る。私も深大寺の林の中で「もうおっしゃらないで」なんて言いながら逢引きしたい人生だった。大好きな世界。2022/05/06

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