文春文庫
聖獣配列〈下〉―長篇ミステリー傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167697211
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

バートン大統領を脅迫して巨額の金を手に入れた可南子は、個人銀行の経営者シュルツの手ほどきで、東京に会社を設立することになる。国際的な闇取引の裏で秘密会談の関係者が次々と消されていくことに気づいた可南子の次の手は…。ヨーロッパの各地を舞台に、人間の欲望と壮大な姦計を描いた国際謀略サスペンス。

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909(明治42)年12月、福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)に生れる。53(昭和28)年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。63年「日本の黒い霧」などの業績により第6回日本ジャーナリスト会議賞受賞。67年第1回吉川英治文学賞受賞。70年第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92(平成4)年8月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

5
★★☆☆☆

crazy cool joe

5
逃げ切ったかと思った可南子が追い詰められて狂っていく最後がすごい。それにしても聖獣配列というタイトルをつけるセンスがすごい。とても70を超えて書いた作品とは思えない。面白かった!2016/02/25

nori

3
I know this book by radio broadcasting program 浜村純, then have interesting that he introduced it with Mrs. Devi with humour. Although ending part may not be same power as 1960s and 70s, social mystery still attracts me.2013/03/16

シナモン

2
時間はかかったけど、読み終えてよかった。読み応え充分。事務所で意識を失ってからの怒涛の展開。うーん、恐ろしい・・・それにしてもアマゾンにもここにも誰もレビューを書いてないのはなぜ?いろんな人の感想を知りたい。2012/08/30

sakesage

1
読んでいく中で感じたのは、国家あるいは権力者たちにしてみれば、個人が権力者を震え上がらせるような告発など容易く握りつぶせるという事だろうか。主人公 可南子が所持していた大統領と首相との密談をたまたま所持していたカメラで撮影し、その写真をめぐって物語が推移していくなかで、やがてはその証拠写真も握りつぶされ、可南子も狂人となってしまう。それにしても、磯部首相が、密談をするために 迎賓館に潜り込んだという話だが、清張先生はその種明かしをしていなかったのが悔やまれる。う~ん、推理してみたが、解答が知りたかった。2018/07/09

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