文春文庫<br> 刑事の骨

電子版価格
¥825
  • 電書あり

文春文庫
刑事の骨

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 441p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167696054
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

十七年前、不破と田村の同期コンビは連続幼児殺人犯逮捕に失敗。定年後も捜査を続けていた田村の遺志を継ぎ、不破は真犯人を追う。

1993年5月、連続幼児殺人事件の捜査本部を指揮する不破は、同期の落ちこぼれ警察官・田村の失敗で真犯人を取り逃がす。その折の不適切な指令をマスコミに暴露され、不破は刑事畑から追放される。17年後、定年退職した不破を田村が訪ねてくる。酔いにまぎれ、肝心な話もできないままわかれたその夜、田村は新宿歌舞伎町のビルの屋上から転落死する。警察は自殺と断定するが不破は納得せず、田村の身辺を調査すると、田村が単身連続幼児殺人事件の捜査を続け、真犯人に迫っていたことがわかった。不破は田村の遺志を継ぎ、犯人捜査に乗り出す。当時、犯人の顔を見たのは田村一人と思われていたが、じつはもう一人目撃者がいたこと。そして4人目の被害者の母親で強靭な意志で犯人を追及する女。時効を過ぎたにもかかわらず、なおも関係者を呪縛する事件の重さ。やがて不破たちの捜査が突破口となり、事件は急展開を始める。果たして真犯人は誰なのか?

内容説明

1993年、あと一歩のところで連続幼児殺人犯を取り逃がした不破と田村の同期コンビ。17年後、不破を訪ねてきた田村は、その夜に変死を遂げた。定年後も事件の捜査を続けていた田村の執念、そして刑事訴訟法改正の狭間で“公訴時効”の名の元に忘れ去られた被害者たちの無念を胸に、不破は真犯人に迫る!

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年、鹿児島県生まれ。週刊誌記者を経て独立。フリーのジャーナリストとして、主に犯罪ノンフィクションを手掛ける。2000年、初の小説『サイレント・ボーダー』を発表。小説の他、ノンフィクション作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すたこ

39
★★初読み作家さん。真犯人が暴かれるラストは二転三転あり意外性ありで面白かったけれど、そこまで行くのに本当に苦労した。文章の端々に出てくる四字熟語や気取った言い回しがとにかく苦手で進まなかった。2015/02/26

ミーコ

22
永瀬作品は「カミカゼ」に続き2作め。同期の元管理官の不破と、元交番勤務の田村が 定年後も時効になった連続幼児殺人犯を割り出して行く過程が ハラハラして面白かった。が ちょっと回りくどい様な気も…。田村が、不破に感じてた誇りや友情が 不破側からは感じられなかったのに 田村が亡くなってから気付いたのか? 不破の言動に違和感を感じたのも事実。2013/12/22

うめ

17
色々とライトかな。もっとこう、濃厚でも良かった。特に人間関係をもっとこう、濃厚に描写して欲しかった。2016/01/02

YONDA

15
主人公の不破はノンキャリアで管理官になったのだから、ヘマして出世街道から外れても、それなりに優秀な警察官だと思うのだが、定年後の不破の姿はただの老人としか思えない。会話の途中でちょくちょく挿入される頭が割れるや倒れそうになるなどの文がちょっと目障りで読みづらく感じた。真犯人を見つける過程も突然すぎる。どうせなら、その後の裁判の過程までも書いてほしかった。2020/05/25

icchiy

14
連続幼児誘拐殺人事件の犯人を取り逃した現場の警察官とその指揮官。指揮官は組織の中で降格、左遷、そして退職。現場で犯人を捕まえられなかった警察官は自殺。なんとも暗く重い物語なんだと、、、思ったら自殺の前まで時効を迎えても尚独自に捜査をしていた事実が判明。そして真犯人を追うことに、そしてまたドンデン返し、これは隠れた名作では?とページを捲る手が止まらない。2022/07/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7230554
  • ご注意事項