文春文庫
サンショウウオの明るい禅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 202p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167692049
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0195

内容説明

「自分の中に、1匹のサンショウウオを住みつかせること。それが禅、ひいてはあらゆる宗教を信じる意味ではないか」。平易な言葉で禅を語る玄侑和尚のエッセイ集。自立した個性なんてマボロシ?観音さまは、鼻歌をうたいながら人助け?「思考をしないこと」が大切だと説く、日本一わかりやすい、初心者のための禅読本。

著者等紹介

玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956(昭和31)年、福島県三春町生まれ。安積高校卒業後、慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。さまざまな職業を経験した後、京都の天龍寺専門道場に入門。現在は臨済宗妙心寺派、福聚寺住職。2001年、「中陰の花」で第125回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こなつ

20
物理学・精神医学・哲学・倫理学・自然科学・心理学などの多くの著書を読んだ上での著者の教養が禅を通して分かる。決して偉そうではない語り口に共感が持てた。歴史上の偉大な人や本が紹介されていて興味の湧く人や本があったのでチェックしようと思う。2016/10/17

nob

5
心を中心に置きながら解き放ち、定まらずして定まる「ゆらり」、時間を離れ自己の輪郭も曖昧な閑なる世界に瞑想する「どっしり」、鼻歌まじりで今を喜ぶ「ふふふん」。大愚なるサンショウウオになぞらえ、禅のイメージを教えてくれるエッセイ。2018/10/13

尾白

5
ひっかかることがあり、ざわざわした気持ちをどうにかこの本で乗り切れました。 ――“ゆらり”とゆらぎながら“ひょん”と受け入れ、やがて“どっしり”とし“てきぱきと”動く時は“ふふふん”と鼻歌を漏らす―― 少しずつね 2017/01/17

彩美心

5
何より印象に残ったのは風流という言葉だ。病も風流だというその思想に救われた。病を風流だと笑い、過去を放下しつづけながら明るく暮らしていきたいと思った。2013/06/06

トラッキー

4
哲学的な話はちょっと難しいかったが、日日是好日の解説(その日の出来事を過去からの時間や体験の流れ、因果関係の中で考えずに、ありのままにとらえて生きる)には納得。実践してみたい。2012/06/23

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