内容説明
私の英語の先生は、アガサ・クリスティだった―。長年、英語を使って仕事をしてきた著者が「英語は苦手」な人に贈る、豊かで知的なエッセイ集。料理、コミック、音楽に朗読、旅とミステリー。読みたい本、外国人と親しくつきあうヒント、趣味をもっと深めたくなる刺激が満載。英語となかよくすると世界は広がる、楽しくなる。
目次
1 まずは洋書店へでかけよう(アガサ・クリスティが先生だった;旅のおともに英語版ガイドを;情報の宝庫アルマナック;読んで、読んで、読んで;あなたに似た人の書いたもの)
2 聞く・話す・伝える(話したい言葉を用意しておく;聞くことの効用;フォニックスって何だろう?;手紙をありがとう)
3 遊びながら学ぶ(ことばのコレクション;ハウツー書をあなどるなかれ;文法書とのすてきな再会;アメリカの教科書を読んでみよう;クロスワードから子どもドリルまで)
4 もう一歩さきへ(翻訳のすすめ;もっと知りたい、調べたい;いろいろな外国語を英語で学ぶ;点字英語の世界;オンラインを上手に使って)
著者等紹介
高橋茅香子[タカハシチカコ]
1938年、中国・大連生まれ。62年、東京外国語大学卒業後、朝日新聞社入社。国際配信部次長、朝日ウイークリー編集長、国際本部副本部長などを歴任。98年、退職。現在は翻訳家。日本ペンクラブ会員
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
navyblue
23
語学の勉強にはやはり大量の読書が欠かせない。著者もそのきっかけはアガサクリスティで、彼女の作品を読破することで英語のセンスや感覚が強化されていったと思う。この本ではクリスティから始まって、様々な種類の本や雑誌が紹介されており、ぜひ読んでみたいと思える作品がたくさん登場する。ただ、残念なことに、現在手に入れることが難しくなってしまったものも多くある。それはさておき、読み応え十分で、大変質の高い英語読書推奨本であることはまちがいない。こういう当たり本に出会えると、とても嬉しい。2018/05/02
愛 飢男
21
リタイヤ後、二年間パートしてぷーになった。何か目標にと英語とフルマラソンを掲げた。ランは何とかレベルアップしてるけど、英語は四苦八苦。どれだけハウツー読んだことか・・・ 今回もハウツー本と思いしやエッセイとハウツーのミックスという感じでした。新聞社の主に国際畑を歩いただけにグッと惹きつける文体。アガサの本の読書、クロスワードパズルをすることや行間を読みながら自分で翻訳しようと提言。納得することばかり。だけど、今の私はプールサイドで泳法の本読んでるだけみたいだなー 意を決してプールに飛び込めって言いたい。2013/12/17
Mina
9
久しぶりに再読。外語大卒の著者が新入社員の頃、上司に「あなたは英語で読むべきだな」と言われ、アガサ・クリスティのペーパーバックのほとんどを読むようになる…という冒頭のエピソードが印象的です。小説、朗読、クロスワード誌など、様々な側面から英語に親しむためのヒントを与えてくれます。今回再読して、英語で書かれた他の外国語のテキストに興味を持ちました。なぜ英語と仲良くなるのがよいかというと、自分の世界が広がるから、という最後のほうにある言葉に納得しました。2015/08/25
yuri
4
著者は新聞社で国際関係に従事したのち、翻訳などをされている方。アガサクリスティをきっかけに、とにかく大量の英文を読むことで英語力を磨いてきたという。本全体からどこか上品な雰囲気が伝わってきて、紹介されている書籍もレシピ本やスノーマンなど、古き良きアメリカといった感じで微笑ましいものが多い。そしてそんな洋書たちのキッチュで可愛い装丁が語学へのモチベーションをアップさせてくれる。地味ながらも良い本でした。2018/05/26
kuchen
4
英語学習の指南書。「好きなものを窓口」、「英語が目にはいったら、とにかく読んでみる癖をつける」など、気軽でハードルが低い方法。アルマナックやフォニックスは初めて知ったし、著者自身の経験も自然体で語られていて、読み物としてもおもしろかった。2018/02/17
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