文春文庫<br> 味憶めぐり―伝えたい本寸法の味

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文春文庫
味憶めぐり―伝えたい本寸法の味

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167670191
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

人気時代小説家の記憶に刻み込まれた24の味と店。憧れのあの店の味を思い出と共に美味しい文章で紹介した、お腹がすくエッセイ集。

内容説明

少年時代に夢中だったハヤシライス、新入社員の頃に大人の作法とともに教わった高級寿司、直木賞の夜の奇跡のカツサンド。極上の店には共通項がある―人気時代小説家が三十余年かけて編み出した、プロの心意気と味が映える『本寸法』の店の見つけ方と付き合いの極意。24の味とエピソードが詰まった美味しすぎるエッセイ集。

目次

文悦先生のシウマイごはん―小洞天(有楽町)
落書きは客の信任投票―シシリア(六本木)
どっしりとしたジャムパン―パン工房中村屋(南砂)
なにを食っても、絶品間違いなし―新雅(江戸川橋)
粋な親方の絶品トンカツ―梅乃(大島)
ふたを開いたときの至福感―釜めし春(浅草)
名は味覚も表す―池田屋(木場)
いまを楽しむ、古き佳き店―愛養(築地)
ちょいづけができる蕎麦―吾妻橋やぶそば(吾妻橋)
横に延びた百貨店―日曜市・一柳さんの店(高知市)〔ほか〕

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年、高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

14
サラリーマンには2つのタイプの人間がいる。昼メシにこだわる人、こだわらない人。ちなみに自分は とりあえず腹にたまればいい とこだわらない人。山本一力さんはかなりこだわる人のようである。経験的に言えば、昼メシにこだわる人は仕事にもこだわりをもつ人が多い。山本一力の作品が細部に至るまでこだわりをもって丁寧に書かれているのも納得できる。普段の昼メシになに食べるのかはその人の人柄を表す。自分ももう少しこだわってみよう。最後の話、若き頃の山本一力が寿司岩の女将に寿司の食べ方を教えてもらうのがとてもいい話であった。2014/06/14

ジュール リブレ

8
味の記憶で、味憶、ですか。これまでに食した美味しいもののお話。出身地の高知と、東京が中心。表紙は、日本橋 宇田川のカツサンドかな。ほんとに美味しそう。ラストは築地の寿司岩で、すっかりお腹が空きました。江戸時代の食にまつわる話が多いけど、自分の体験も活かしているんですね。鰻の話は意外でした。2013/01/09

rakim

7
三ツ星レストラン…が味の記憶になるものじゃないって思いなおさせてくれます。マニュアルで美味しさは思い出になるものじゃない。でも舌の記憶はたしかにいつまでも残っている。一力さんの趣向が美味しそうで楽しい。2013/02/06

ガクガク

5
うまい食べ物の味と思い出がしっかり結びついた「味憶」をたくさん持っている人ほど幸せだと思う。単に「うまい」だけでは、記憶には残らない。あの時、あそこで食べた、あの味だからこそ忘れられない。白いのれん、屋号が和名、家族・一族経営、定食や単純明快な料理が好きなど、いかにも一力さんらしい選定だ。東京に出張したらどれかの店で食べてみたい。2013/05/07

tarazanzan

4
池波正太郎さんの食べ物エッセイは確かにお腹にダイレクトにきて感心したけれど、その現代版のような本だった。通勤時に読んでいて不覚にもお腹がなった。僕の勤務地が深川周辺なので、知っている店もあり親近感が持てる。はじめて一力さんの本を読んだけれど、小説も読んでみたいと思った。掲載されている店は、徐々に訪問していこうと思うのだった。2012/12/22

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