内容説明
これまで何度も小説や映画の題材になった「清水の次郎長」に、“義理と人情”の山本一力が新たな命を吹き込んだ傑作。実の両親と別れ、養子に出された少年・長五郎は、激動の幕末に己の才覚と運で人生を切り開いていく。命がけで次郎長に従う森の石松や、大政、小政ら、おなじみの次郎長一家も大活躍。
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年、高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょちょ
22
んー、まあまあといったところか・・・。 石松の最期、それへの報復、そして次郎長の「死ねば仏」という言葉を発したところは面白かったが・・・。 次郎長がなぜ一家を構えるようになったか、そしてそもそも次郎長の人格形成があいまいなのが不満だ。 次郎長の気性は生来からあるもの、と簡単に終わらせてしまっている。 最近、読メには不満がある。 この本にしたって、単行本で読んだのだが、文庫しか表示されない。 すべての本が登録されてないと、備忘録としてもあまり役立たずで、この間も2冊も前に買った本を買ってしまった。 ★★★2022/06/02
コージー
13
清水の次郎長の物語。侠気があって、やることに筋が通っている。自分にはこういう生き方はできないけれど、気持ちは憧れてしまうなあ。2016/06/13
しんこい
10
清水の次郎長の知名度のわりに何をやったのか知らなかったので、商家に生まれた生い立ちから、東海道一の親分になるまで興味深かった。明治維新前後の活躍とかも読みたかったが、長さはこれで十分という感じでもあります。2016/06/11
Yemi
9
「豪快な生き様をご覧あれ」帯に惹かれ購入しました。まさに豪快。清水の次郎長と耳にしたことはありましたが人物像に触れたのは初めてでした。男気のある正義の味方。人望が厚い人。富士山を背中に立つ姿が想像しながら読み進めていました。清水の風景を見てみたくなりましたね。山本一力さんの情景の描写が好きです。2025/03/26
Nak34
9
もう一度、読みたいほど面白かった。清水の次郎長さんの話。大政、小政に、森の石松。「火怨」ほどではないが、「俄」ぐらいに面白かった。清水の次郎長、他の作品も読んでみたいな。2017/04/20
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