文春文庫<br> 背負い富士

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文春文庫
背負い富士

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  • サイズ 文庫判/ページ数 511p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167670092
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

これまで何度も小説や映画の題材になった「清水の次郎長」に、“義理と人情”の山本一力が新たな命を吹き込んだ傑作。実の両親と別れ、養子に出された少年・長五郎は、激動の幕末に己の才覚と運で人生を切り開いていく。命がけで次郎長に従う森の石松や、大政、小政ら、おなじみの次郎長一家も大活躍。

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年、高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経て、97年「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

22
んー、まあまあといったところか・・・。 石松の最期、それへの報復、そして次郎長の「死ねば仏」という言葉を発したところは面白かったが・・・。 次郎長がなぜ一家を構えるようになったか、そしてそもそも次郎長の人格形成があいまいなのが不満だ。 次郎長の気性は生来からあるもの、と簡単に終わらせてしまっている。 最近、読メには不満がある。 この本にしたって、単行本で読んだのだが、文庫しか表示されない。 すべての本が登録されてないと、備忘録としてもあまり役立たずで、この間も2冊も前に買った本を買ってしまった。 ★★★2022/06/02

コージー

13
清水の次郎長の物語。侠気があって、やることに筋が通っている。自分にはこういう生き方はできないけれど、気持ちは憧れてしまうなあ。2016/06/13

しんこい

10
清水の次郎長の知名度のわりに何をやったのか知らなかったので、商家に生まれた生い立ちから、東海道一の親分になるまで興味深かった。明治維新前後の活躍とかも読みたかったが、長さはこれで十分という感じでもあります。2016/06/11

Nak34

9
もう一度、読みたいほど面白かった。清水の次郎長さんの話。大政、小政に、森の石松。「火怨」ほどではないが、「俄」ぐらいに面白かった。清水の次郎長、他の作品も読んでみたいな。2017/04/20

シュラフ

9
清水次郎長伝である。清水次郎長とはよく聞く名前であるが、何をやったのかよく分からない人物であった。この小説によれば、安政の大地震(1855年)で江戸の街が壊滅状態になった時に清水湊から救援物資を江戸に運んだこと、幕末 清水湊で官軍に襲われた咸臨丸の戦死者の遺体を回収して弔ったこと、など義侠心に富んだ人物であったようである。面白かったのは米の先物買いで大儲けする場面。米の出来を占うにあたってそれぞれの才をもった人間を集めて、米の不出来を予想して大胆な先物買いを実行。なるほどそういう手もあったか。  2014/03/02

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