内容説明
「両親。兄弟姉妹。連れ合いと、その身内。そしてわが子。これらのひとが、難局に際して力を分散させず、ひとつに結集すれば…」三度の結婚、二億円の負債、作家を夢見ての貧乏暮らしを支えてくれたのは、いつも「家族」だった。人気時代小説家が語る告白的家族論。人と人のつながり、あたたかさが感じられるエッセイ集。
目次
1 家族の力(家族力)
2 家族の絆(三度目の所帯に嘘はなし;家族四人五万円で暮らすには;スキヤキ番はせわしないが;青いインクの宝もの;私のプロジェクト直木賞;「長幼の序」の遵守)
3 明日はあなたの味方(狛犬が導いた海辺大工町;町は生きている;ときめきの赤い缶;明日はあなたの味方)
4 家族の愛 もうひとつの『あかね空』(子犬と「縁起かつぎ」;終の住処;抜け落ちた記憶;真夜中のやすらぎ;ふるさとはありがたい;もうひとつの『あかね空』)
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
昭和23(1948)年、高知県に生まれる。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空会社関連の商社勤務などを経て、平成9(1997)年、「蒼龍」で第77回オール讀物新人賞を受賞。平成14(2002)年、「あかね空」で第126回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
57
小説なのかと思う人生を過ごしてこられたんですね。2016/02/01
団塊シニア
49
「あかね空」を読んだ後だけに筆者はやはり小説がいい、本書は日記風エッセイで波乱万丈の人生であるが懺悔の気持ちを込めた内容の感じである。2014/05/08
ちばと~る
19
しみじみエッセイ。あかね空が読みたくなるね。2015/03/06
コージー
13
一力さんの時代物に魅了され、ここ1年2ヶ月程で20冊は読んだと思う。これを見たとき、ああエッセイか、としばらく放っておいたのですが、読んでみたらなんと「あかね空」そのまんまの現代版みたいな生き方をしてきたのですね、一力さん。決して褒められた過去ではないが(私が言うことでもないが)、一力さんという人となりに感銘を受けました。2016/01/16
井戸端アンジェリか
3
父の本棚にあったので読んでみた。私はこの人が嫌いだわ2012/10/11