感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
33
若き日のコナン・ドイルが主人公。彼の恩師であるベル教授の推理の冴えが本作の主題。つまりは教授がホームズのモデルで、ドイルはワトソンのモデルとなる。雰囲気も良くそこそこ面白かったし、シリーズ化されているということなので、次を読みたいと思ったが、まだ未訳。というか、この本も読書メーターで見る限り読まれていない。続編読みたいけどな~この状況では苦しいのか?2011/08/24
青縁眼鏡
3
いろんなエピソードを書籍や映像などで知っているので、なかなか難しいものがある。2019/05/17
skellig@topsy-turvy
3
ホームズのモデルとなったジョゼフ・ベル博士とコナン・ドイルの犯罪調査録。所謂「正典」の事件を彷彿とさせる内容で、登場人物の造形が面白かった。ベル博士が魅力的。しかし、ドイルは頑固だなあ。2012/12/29
かじ
1
アーサー・コナン・ドイル氏の自伝風に綴られる、その師でありシャーロック・ホームズのモデルとされるジョゼフ・ベル博士との事件簿。阿吽の呼吸というコンビではないが、若かりしドイル氏の「青さ」を窺わせる、師への反発もまたいいスパイスになってるような。しかしそれをまるで気にしない飄々としたベル博士の、超人的な観察眼と推理に次第に引き込まれる。この事件は解決したものの、2人に傷を残している過去の事件が相当気になるんだけど……続編なんとか出してもらえないかなぁ。2013/02/07
ニミッツクラス
1
文春の「シャーロック・ホームズ誕生秘史」の一作目で、原題直訳の「患者の眼」と言う表題が琴線に触れる。DVDでは「コナン・ドイルの事件簿」の2作目に該当し、「惨劇の森」と言う副題が付いている。惜しいことに、文春はこの一冊で後が続かなかったようだ。本書、ホームズを書いた医師ドイル本人とその恩師ベル教授の推理譚で、ホームズ・パスティーシュの一翼ながら、驚くほど良く書き込んである。いや、書き込み過ぎで改行も少なく、DVDでは7章辺りから映像化したほど。本家かクリスティのようにもう少し読み易くして。★★★★☆☆2012/08/20