内容説明
夢に現われたマザー・アバゲイルは実在した。旅を終えた人々は彼女のもとに共同体“フリーゾーン”を築く。だがまだ安心はできない。“闇の男”の本拠ラスヴェガスにも悪の軍勢が着々と集結していたのだ。やつらの魔手は“フリーゾーン”内部まで届いている…。かりそめの平和が訪れる第三巻。最終決戦への布陣、ここに完了。
著者等紹介
キング,スティーヴン[キング,スティーヴン][King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。「IT」、「スタンド・バイ・ミー」他、数々の名作を放ち、ホラー界にとどまらぬ声価を誇る巨匠
深町真理子[フカマチマリコ]
1931(昭和6)年、東京都生まれ。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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Tetchy
102
更に物語は変転する。各地の生存者たちは約束の地を目指すかの如くその町を離れる。その道行でそれぞれに道連れが出来る。サヴァイヴァル小説、またはロードノヴェルの様相を呈してくる。小説とは大きな話の中のどこかをクローズアップして語る物語だ。たった1日の出来事を数百ページに亘って書く物もあれば、人の一生、百年、いや数百年の歴史を語る物、それぞれだ。何巻、何十巻と費やして書かれる大河小説もあれば、1冊に収まる小説もある。キングは書きたかったのだろう、全てを。頭に住まう人々のことを余すところなく描きたかったのだろう。2017/07/23
なぎさ
66
マザー・アビゲイルの元に集結した旅を終えた人々の築く共同体<フリーゾーン>VS<闇の男>の悪の軍勢も着々と集結。後半4~5巻、最終決戦へ!!1巻ではインフルエンザウイルスの流行によってアメリカが死滅していく様。2巻では老女の元に集結する未来を担う者たちが歩む苦難の旅。3巻は敵対するであろう悪の軍勢が集結する過程が描かれている。人間関係が複雑に絡み合っている緻密な作品なので後半、スパイ行為や裏切りがありそうで期待している。2016/07/30
goro@the_booby
57
集まりだした人々。細い糸が段々と太くなってきて物語の方向性が見えてきた3巻目です。向こう側へ落ちそうなハロルドとディーナが気になる。いよいよ善と悪の対決が始まりそうな4巻目へ。分厚い物語を飽きさせないのはキング様様です。キングの作品はSFだとかファンタジーなどの区分けは必要ない物語だと思う。4巻目は悲惨な展開なんだろうか!?2019/09/28
Small World
25
あんまり考えてなかったのだけど、これは、いわゆる世紀末救世主伝説ものなのだろうか?滅びた世界を舞台に繰り広げられるドラマは、マッドマックス2や北斗の拳、アキラなんかの原型のように感じられます。とは言うものの、ようやく登場人物を覚えてきました。(笑)2017/03/12
トムトム
17
超長編小説ですが、あっという間に読めます。止まりません。キングさんと翻訳者の才能が爆発しています何度も読んでいてこの先重要人物は誰か、死んじゃうのは誰かなど知っているのにワクワクソワソワします。。2023/11/08