内容説明
「ダフネ」に隠れ潜んでいたイエズス会士・カスパル神父と遭遇したロベルトは、その島が日付変更線上にあることを知る。入り江を泳ぎ渡れば、一日前の日に行ける。あのユダヤだってキリストを救い出せるのだ―バロックの迷宮で記号の錬金術師エーコが奏でる壮麗な幻想曲を聴きながら、時空を超え、いざ『前日島』への旅を始めん。
著者等紹介
エーコ,ウンベルト[エーコ,ウンベルト][Eco,Umberto]
1932年北イタリア・アレッサンドリアに生れる。ボローニャ大学教授(記号論)。80年、初の小説「薔薇の名前」が世界的なベストセラーになり、「前日島」は20世紀最後の作品として話題をよぶ
藤村昌昭[フジムラマサアキ]
昭和22(1947)年大阪生れ。大阪外国語大学教授(南欧地域文化)。元NHKラジオ「イタリア語講座」講師
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