内容説明
誰が、なぜ、黒衣の美女を惨殺したのか。史上最大の未解決殺人、“ブラック・ダリア”事件。街が恐怖に慄え、警察とマスコミが狂奔するなか、私立探偵ヘラーは元“アンタッチャブル”捜査官とともに独自の調査に乗り出した。猟奇殺人にひそむ意外な動機とは?非情なラストが冴える正統ハードボイルドの逸品。
著者等紹介
コリンズ,マックス・アラン[コリンズ,マックスアラン][Collins,Max Allan]
1948年、アイオワ州生まれ。シカゴの私立探偵ネイト・ヘラーがアメリカ史上有名な未解決事件に挑む連作は現在まで長篇12作。アメリカ私立探偵作家協会の最優秀長篇賞を2度受賞、ノミネートは6度に及ぶ
三川基好[ミカワキヨシ]
1950(昭和25)年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学教授、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おぎにゃん
13
タフでクールでイケメンでセンチメンタルな探偵。でぶっちょの悪徳警官。ビジネスライクなマフィアのボス。悪女ではあるけれどどこか憎めない女たち…そして、女としての幸せを夢見ながら、その夢が原因で「犯人」の餌食となり、不幸な最期を遂げた「ブラック・ダリア」ことエリザベス・ショートの、想像を絶する苦しみと悲しみ…悪魔的な「犯人」の恐ろしさ。悪徳の街L.A.にふさわしい、粋でクールで優しさに満ちた結末…とにかく素晴らしい!非の打ちどころなし!何度でも読みたくなる、アメリカン・ハードボイルドの大傑作である。 2014/07/15
hikarunoir
10
映画小説化の印象が強い作者だが、50年代LAを震撼させた事件へ、暗黒街にショウビズ実在人物を絡め創作が有機性を帯び、解決も感傷的に見せ切る。2024/07/01
mejiro
1
実際に起きた有名な未解決事件を小説にするのは難しいものだけど、史実とフィクションが上手く組み合わせてあっておもしろかった。著者が調べた資料の多さをみてその努力にも感心した。2013/12/30
慧
1
★★★2010/04/10
慧
0
★★★2005/05/02
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