内容説明
回転木馬に磔にされた男。散乱する金貨の中で殺された娘。射殺されたドイツ軍伍長。ナチ占領下パリの連続殺人に挑むはフランス人警部サンシールとゲシュタポ捜査官コーラー。占領軍は伍長の死の代償にパリ市民27名の処刑を決定。彼らの生命を救うため、二人は真犯人を見つけねばならない―好評のシリーズ第二弾。
著者等紹介
ジェインズ,J.ロバート[ジェインズ,J.ロバート][Janes,J.Robert]
カナダ、トロント生れ。鉱山技師、地質学者として活躍後、作家に転身
石田善彦[イシダヨシヒコ]
1943(昭和18)年、北海道生れ。早稲田大学法学部卒業。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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プリザエース
2
このシリーズの面白さの大前提として、犯行動機の自然さがある。占領下という特殊な状態のパリでは、小さな火種で連続殺人が起こる予感が漂う。そんな雰囲気を含んだ語り口が良い。巻末の解説を読むと、2002年の時点で10作あるらしい。その中で日本語訳されているのは3作だけなのだろうか。正確な情報は何も持っていないが、残りが輸入されていないのは理由があるのか。惜しみながら3作目を手に取る。もっともっと続きを読みたいシリーズだ。2017/06/11
さかき
0
「黄金を探すものは、ゴミ溜めで見つけたものしか信用しない」2019/07/21