内容説明
僕の前に道はない…春眠暁を覚えず…おごりの春のうつくしきかな…分け入っても分け入っても…あはれ花びらながれ…昭和二十年代から平成八年までの日本の中学、高校の国語教科書千五百余冊の中から、誰もが知っている二百五十篇の詩、漢詩、訳詩、短歌、和歌、俳句を精選したまさに国民的愛唱詩歌集。巻末にうろおぼえ索引、作者・題名索引を掲載。
目次
高村光太郎
宮沢賢治
島崎藤村
土井晩翠
武者小路実篤
国木田独歩
釈迢空
高見順
伊東静雄
蒲原有明〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
83
読んでいくと朗読したかも?と思い出す本。中にはこれ国語の教科書じゃなくて音楽の教科書に出てたぞ!と思ったりも。2019/07/30
文庫フリーク@灯れ松明の火
76
「メメント3・11」に書き込まれた多くのユーザーさんの、さまざまな「想い」を拝読して、八木重吉さんの『素朴な琴』を本歌取りさせて頂きます。 「メメント3・11 ここに寄せられた想いのなかへ ひとつの素朴な琴をおけば 人のいだく想いの深さに耐へかね 琴はしづかに鳴りいだすだらう」(貧しき信徒より)あの日懐中電灯用の電池や食品を買いに車を走らせました。どこも売り切れ状態。今夜懐中電灯の光で読む本に眼の痛みを感じ、照明の有り難さを感じます。八木重吉さん『素朴な琴』原文はコメント2013/03/13
はるわか
25
閑さや岩にしみ入蝉の声、さみだれを集めてはやし最上川、旅に病で夢は枯野をかけ廻る(松尾芭蕉)。柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺(正岡子規)。うまし国あきづしま大和の国は(舒明天皇)。東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ(柿本人麻呂)。あまの原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも(阿倍仲麻呂)。見わたせば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮(藤原定家)。春眠暁を覚えず…(孟浩然)。国破れて山河在り城春にして草木深し…(杜甫)。少年老い易く学成り難し(朱熹)。2017/10/09
瑪瑙(サードニックス)
21
昔教科書に載っていた詩。覚えているものもあれば、全然覚えのないものもあった。好きな詩は『ぼろぼろな駝鳥』『道程』『雨ニモマケズ』『ゆづり葉』『二十億光年の孤独』『世界は一冊の本』こうして挙げてみると、私はちょっと寂しげな詩を好む傾向にあるように思う。2013/09/04
フルケン
20
実家で見つけたので思わず再読。確かに記憶しているものもあれば、まるで知らないものもあるし、まったく意味が分からないものもあり。しかし、印象的なフレーズは心に響きますね。高村光太郎「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」。茨木のり子「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」。李白「頭を挙げて山月を望み 頭を垂れて故郷を思ふ」。などなど。暗誦出来ないまでも、たまに引っ張り出して読みたい詩や短歌・俳句が沢山載ってます。子供の頃は、なんとも思わなかった詩も、この歳になると、ハートを揺さぶられるなぁ。2014/09/19