内容説明
イモラ・サーキット、1994年5月1日―。音速の貴公子と呼ばれた天才ドライバーが34年の短い生涯を閉じた。あれから10年の時をへてなお、その残像は輝きを失わない。4歳でカートに乗り、13歳でその公式レースに初めて優勝した日から、レースは常にアイルトンと共にあり、スピードが彼の恋人であった。ここにはその凄絶な人生のすべてがある。
目次
少年の日々
離郷…
勝利と、憂鬱と
移籍
ライバル達
少年の顔
人間か、マシンか?
スピード
モナコ―我が愛
1988年―すべてはタイトルのために
1989~1990年―セナの時代を築くために
1991年―闘争と、平和と
著者等紹介
フロワサール,リオネル[フロワサール,リオネル][Froissart,Lionel]
1958年、パリ生まれ。20歳の時からモータースポーツを取材。カート時代のアイルトン・セナと知り合い、彼のステップアップとともにF1ジャーナリストに。1986年以来、フランス、リベラシオン紙に籍を置き、冬季オリンピックやボクシングも担当。現在はスポーツ部門のチーフ補佐を務める。F1取材は2003年モナコGPで300戦を超えた
今宮雅子[イマミヤマサコ]
関西学院大学文学部仏文科卒。学生時代からレースに関心を抱き、サーキットに足を運ぶ。1989年からは本格的に執筆活動を開始。年間16~18戦のF1世界選手権全レースを取材し、フリーランスとしてスポーツ・グラフィックナンバー誌をはじめ多くの雑誌・新聞に寄稿する
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感想・レビュー
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いちはじめ
0
原著は1990年に出たとのことなので、マクラーレン時代、いよいよ全盛期という段階での本ということになるのかな。そのせいか、あまり悪い面については触れてないのは、まあ仕方ないが、エピソードがあっちへ飛びこっちへ飛び、年代順に追っていないので分かりにくい構成なのはもう少しなんとかならなかったものか2004/05/11
yuji
0
161戦ポールポジション65回 1991年ブラジルGP ギアボックスの故障により6速だけで残り3周を走りきり母国での優勝を勝ち取った。マシンと一体になり本能での運転は奇跡の、執念の走りとしか言えない。当時、F1ブームで夜中テレビにかじりついて観ていたのを覚えている。2018/05/11