内容説明
昭和恐慌、オイル・ショック…大不況に真っ向から立ち向かうばかりか、これをバネに企業を成長に導いた松下幸之助の発想の原点とは、“人を大切にすることこそすべて”であった。社員たちはいかにこの思想に応えたか―かつて部下として幸之助の薫陶を受けた著者が活写する、巨人経営者とその社員たちの逆境克服の記録。
目次
第1章 巨人経営者の流儀(不況下で健闘する製造業;役に立たない「仮説検証型」思考 ほか)
第2章 不況下の商売心得(素直なへそまがり精神;不景気だから忙しい ほか)
第3章 社長と社員、ゼロからの出発(危なっかしい起業ブーム;松下電器―総勢五人の創業 ほか)
第4章 激変下の成功法則(松下さんとのアメリカ旅行;人の心をひと言でつかむ人間力 ほか)
著者等紹介
唐津一[カラツハジメ]
1919年、旧満州生まれ。東京大学工学部卒。61年、松下幸之助氏の強い要請で日本電信電話公社から松下通信工業に移り、常務取締役、技術顧問を歴任。81年にデミング賞本賞受賞。現在東海大学開発技術研究所教授、電通顧問。日本の技術力を高く評価、データを駆使して日本経済悲観論を撃つ辛口評論は定評がある
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