内容説明
料理を通してイタリアを味わう。古都フィレンツェを中心に繰り広げられる食文化紀行。市場で新鮮な食材を求め、友の家で厨房に立ち、郊外の食堂でジビエに舌鼓を打つ。トリュフの採取に同行し、チーズ工場を訪れ、グラッパの産地を旅する。地方色豊かな料理の秘密とともに、人情味あふれる人びとの暮らしを濃やかに描く名著。
目次
1 フィレンツェの台所から(ドゥオーモの見える部屋;つばめ;サッカーに勝つと眠れない;マリーザの家族;たのもしき消防隊 ほか)
2 イタリア食紀行(ペスカーラの料理教室をのぞく;バリからアルベロベッロへ;トスカーナの田舎料理;おいしいカルチョッフィ;トリュフが珍重されるわけ ほか)
3 一〇年目のフィレンツェ
著者等紹介
渡辺怜子[ワタナベレイコ]
1929(昭和4)年、東京生まれ。イタリア料理研究家、エッセイスト。60年代からイタリアとの交流を深めてきた。現代におけるイタリア料理の基礎となったG・マルケージの「新しいイタリア料理」の翻訳者でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
370
著者は、グラムシ(ムッソリーニ政権下で投獄されていた思想家)およびイタリア料理書等の翻訳・紹介者。本書の取材時にはフィレンツェ在住。アパートは狭そうだが、ドゥオモやシニョーリア広場が見渡せる眺めのいい部屋のようだ。「3分クッキング」(日本テレビ)に連載されていたものをベースに主にフィレンツェの「食」を語ったエッセイ。イタリアのことなので当然ながら、「食」は単一であるはずもなく、それを巡って周りの人たちの日常生活が展開してゆく。後半は、フィレンツェを離れ、プーリア等を取り上げた食紀行。2021/11/20
patapon
3
フィレンツェで暮らす人々の生活を淡々と紹介しており、まるでドキュメンタリー映画を見ているようだった。章末の文字だけのレシピ紹介が昔の料理本のようで味わい深い。2020/06/19
ひさごん
2
イタリアの食に関するエッセイ。イタリアに触れられる。ただ、登場人物が多すぎて読みづらい。2013/06/20
ひとみ
0
イタリアンが食べたくなる2009/05/26
あつ
0
★★★