内容説明
政官の腐敗、出口の見えない不況―日本はこのまま衰亡の一路を辿るのではないかという不安を誰しもが感じている。宿命的に襲いくる衰退の危機に、かつて先進国はどう対処したのか。『大英帝国衰亡史』で毎日出版文化賞・山本七平賞を同時受賞した気鋭の論客が歴史に読み解く「国家再生のノウハウ」とは。
目次
第1部 大国の盛衰に見る日本の未来(大国の繁栄と衰退のリズム;我々は二十世紀を生き延びられるか?―初めて衰退を意識するとき;大英帝国衰退の原因と現代日本―改革の挫折をめぐる教訓)
第2部 指導者の群像(帝国の滅びるとき(ハロルド・マクミランとその時代)―退却のリーダーシップ
サッチャーに改革宰相の理想型をみる―信念の政治と柔軟な手法の組み合せ
「トニー・ブレア」―新世代のリーダーシップ)
第3部 国際社会での生存の「知恵」と「文化」(同盟の衰微するとき―世界における日本の「危うさ」;「パクス・アングロ=アメリカーナ」の考察―エリートの知性と使命感、我々に欠けるもの;国家生存のソフト・ウェア―大英帝国を支えた「知恵の戦略」)
日本にとっての意味
著者等紹介
中西輝政[ナカニシテルマサ]
昭和22(1947)年、大阪に生まれる。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、米国スタンフォード大学客員研究員、三重大学助教授、静岡県立大学教授を歴任し、現在、京都大学総合人間学部教授、同大学院人間環境学研究科教授を兼任。論文「日米同盟の新しい可能性」(’89年)で第11回石橋湛山賞を、『大英帝国衰亡史』(’97年)で第51回毎日出版文化賞・第6回山本七平賞を受賞
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