内容説明
「生きる」「働く」「暮らす」が脅かされる「不安社会」のよってきたるところは何か?ケインズが生み出した資本主義の中の「安全装置」はなぜ80年代以降、破壊されてきたのか?40年以上にわたって経済の現場を歩き、世界史的視野で鋭い分析を繰り返してきた著者の90年代論の決定版。
目次
論点1 なぜ、私たちは不安なのか?
論点2 金融・証券不祥事はなぜ起きたか?
論点3 私たちはなぜ豊かになれないのか?
論点4 「改革」で何が変わったのか?
論点5 市場vs.言論
論点6 誰のための「自己責任社会」か?
論点7 現代の恐慌は何処から来るか?
論点8 9・11は何を問うたか?
著者等紹介
内橋克人[ウチハシカツト]
1932年神戸市に生まれる。時流に惑わされず本質を見抜き、冷静な分析と勇気ある発言を続けてきた『破綻か再生か』(94年)、『共生の大地』(95年)などでいちはやく市場原理主義への対抗思潮を展開し、『規制緩和という悪夢』(95年、共著)では規制緩和万能論を徹底的な取材で突き崩した
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