内容説明
「大胆な規制緩和が実行されれば物の値段が下がり、消費者の実質所得が上昇、新産業が生まれ、雇用は増大する」。90年代初頭、市場万能主義者たちはこう約束した。現実は果たしてどう推移したか。70年代に米国で始まった規制緩和の波は我々の社会をどう変えたか?新章『マネー資本主義と規制緩和』を書きおろし追加。
目次
第1章 米国の壮大なる実験は警告する
第2章 平岩研メンバーの批判に答える
第3章 淘汰の時代は始まっている
第4章 「規制緩和万能論」はなぜ燃え上がったか
文庫版特別書き下ろし―マネー資本主義と規制緩和
著者等紹介
内橋克人[ウチハシカツト]
1932年神戸市に生まれる。時流に惑わされず本質を見抜き、冷静な分析と勇気ある発言を続けてきた
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小僧武士
2
20年前に書かれたこの本の言うとおりに悪夢が現実になっているのにマスメディアは黙殺している。戦争を煽ったころと何一つ変わっていない。2016/03/12
FK
1
2002.7.8に読んでいる。この著者はまっとうだと思った。私たちは常に騙され誤魔化されるという状況に置かれているのだ。2015/01/22
レフポール
1
規制緩和ですべてがバラ色になるわけではない、という当たり前の事実が丁寧に考察されていました。むしろ今まで名前で錯覚してきた「規制緩和」なるモノの正体が見えた気がします。2012/12/23
えだげ
0
大学の頃(10年以上前だが)ゼミで読んで、この度再読。航空業界の例が多く、その例では先例のアメリカと同様の道を辿っているように思える。その航空業界の惨状も、CRSやFFPが開発された要因によるものもあり、その他の業界のレポートも知りたい。2016/05/09
Hiroyuki Irie
0
「大胆な規制緩和が実行されれば物の値段が下がり、消費者の実質所得が上昇、新産業が生まれ、雇用は増大する」。90年代初頭、市場万能主義者たちはこう約束した。現実は果たしてどう推移したか。70年代に米国で始まった規制緩和の波は我々の社会をどう変えたか?2002/06/13