内容説明
「いかがわしいもの」や「不条理なもの」を徹底鑑定いたします。細木数子、平山郁夫、甘ったれNPO、被害者放置の警察、野放しにされた心神喪失者、何を言っているのか理解不能な判決文、無責任な裁判官たち、法の精神に造反する少年法、しょうもないバカ本の数々…。恐いもの知らずの著者の筆が冴えわたる、13の真贋鑑定。
目次
占い師鑑定―細木数子 妖しき大殺界の女王
画家鑑定―平山郁夫 権力獲得の裏面史
文章力鑑定―なぜ悪文になってしまうのか
警察鑑定―こうして被害者は放置された
性犯罪鑑定―制度の不備を即座に正せ
選挙前鑑定―総選挙をめぐる七つのウソ
NPO鑑定―どこへ行く究極の甘ったれ
病名鑑定―それより前に為すべきこと
再犯鑑定―野放しの心神喪失者
戦後史鑑定―少年法に仮託された幻想
火山島鑑定―三宅島現地報告
即日鑑定―こんな事故はもう起きない
バカ本鑑定―これぞ抱腹の垂れ流し
著者等紹介
日垣隆[ヒガキタカシ]
1958年、長野県生まれ。東北大学法学部卒業。書店員、配送係、販売員、編集者を経て、87年から執筆活動に入る。『そして殺人者は野に放たれる』(新潮文庫)で新潮ドキュメント賞、『それは違う!』(文春文庫)で文藝春秋読者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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おおの
3
細木数子氏だけでも、安岡氏との関係も含めあれだけの背景を洗いざらっていて、改めて日垣さんの取材力を思い知りました。2010/10/16
Ted
3
「○○鑑定」とタイトルを統一した13章から成る。硬軟取り混ぜたネタで一貫したテーマがあるわけではないが、半分は重い時事問題を扱っている。特に“少年”による凶悪犯罪に対して無力な戦後の少年法のルーツがGHQの占領政策にあることは初めて知った。日本は、アメリカ人の考えた「少年は凶悪犯罪を犯さないし、死刑にもならない」という幼稚で能天気なユートピアを実現するための実験台にされたわけだ。こんな誤った前提(幻想)に基いて作られた少年法でも、占領政策が見えない形で存続しているのであれば、改正が難しいのも宜なるかな。2010/08/22
莉野
3
自分では読んでても違和感なくさらっといっちゃってそのあとにあれ?って思うものが日垣さんによってお笑いのテンポなみに容赦なくツッコミが入っている。すごい!自分ではこんな風に読めない、たぶん鵜呑みにさせられてるよ、と思う。反省させられると同時にもっとこの人の本が読みたくなった。2010/05/11
うえ
2
福島と同時に三宅島について知るために2012/05/01
mari
2
しょうもないバカ本鑑定の数々をばっさり!スカッとしました^^2010/05/10
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