文春文庫
ウソの歴史博物館

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167651596
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0198

内容説明

新製品「左利き用ハンバーガー」本日発売!警察がエイリアンの死体を回収?マンハッタン島を二つに切断する巨大計画始動?世間に大騒動を巻き起こしたこれら怪情報、もちろん全部ウソ。古今東西のウソやデッチ上げを一冊に満載。世界最初の株式詐欺から怪しいウェブサイトまで、プロのウソつきたちの活躍をご覧あれ。

目次

1 中世とキリスト教の展示室―一七〇〇年以前
2 贋作と啓蒙主義の展示室―十八世紀
3 大衆新聞と見世物の展示室―一八〇〇‐一八六八
4 珍獣と偽造写真の展示室―一八六九‐一九一三
5 ラジオと近代芸術の展示室―一九一四‐一九四九
6 TVとカウンターカルチャーの展示室―一九五〇‐一九七六
7 宇宙人とメディア不信の展示室―一九七七‐一九八九
8 インターネットと消費社会の展示室―一九九〇‐一九九九
9 9・11とウェブサイトの展示室―二〇〇〇年以降

著者等紹介

バーザ,アレックス[バーザ,アレックス][Boese,Alex]
ペンシルヴェニア州生まれ。カリフォルニア大学で科学史の学士号を取得。1997年、研究の一助としてウェブサイトthe Museum of Hoaxesを立ち上げると、毎月100万ヒットを記録する人気を博す

小林浩子[コバヤシヒロコ]
1959(昭和34)年、千葉県生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sasha

7
中世から2000年代初頭まで、世間を騒がせたウソの集大成。日本では定着していないが、欧米のメディは喜んでエイプリル・フールに加担するんだよな。罪のないウソならいいけれど、ピュリツァー賞返上までに発展したワシントン・ポスト紙に掲載されたヘロイン中毒の少年を扱った記事「ジミーの世界」事件などは記者のモラルの問題だ。日本の事例では遺物発掘ねつ造の「神の手」の人が取り上げられている。彼は一体、どれだけの偽物の遺物をどこに埋めたんだろうか。2018/05/19

うたまる

1
古今東西の嘘を集めたアーカイブ。と言っても、紹介されているのはほとんどが欧米のものだった。これは東洋に比べ西洋の方が嘘の許容度が高く、風刺やユーモアといった文化として受け止められているからだと考えられる。それはいい。そこまではいい。だけど厄介なのは、この嘘がプロパガンダと結びついたことだ。戦前の黄禍論、戦中の戦争犯罪、戦後の経済摩擦など、日本はこの分野でコテンパンにしてやられている。悔しいけど、”正直さ”を人間の素養として重んじてきた日本人には、決して真似できないもののように思えた。2017/03/15

灰猫

1
まさにタイトル通りの、古今東西のウソやペテンを集めた本。 昔に澁澤や種村の作品で読んだ物も多数あったんですが、やはりメディア(欧米はそれを楽しむ風土もあるんでしょうけど)が広くウソを分布させてきた歴史が良く分かります。そしてネットを操れる現代は誰もがウソの発信者になれるって事も。2014/02/08

ろい

0
歴史博物館の何そぐわず「古今東西」のウソ・ペテン・はったり等々が網羅されている一冊。 全体を通して言えるのは、科学とインターネットの普及がウソを急激に面白くなくしているなと言う所。 一言で言うと「昔は無邪気だったよね」が読後感。 あと、分からないのは中世以前は「ウソも寓話性があればよしと考えられた」という感覚。分からないものを神話で曖昧にするのは分かるが、明らかに事実と違ってもよしとする感覚はわからんなぁ。2013/10/22

Gen Kato

0
枝ツノのあるウサギ・ジャッカロウブや巨大猫スノーボールにほっこりします。2013/09/05

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