内容説明
生物多様性の定量化に対する圏論的な研究から発展した，奥深い数学の世界を味わう．「多様性の尺度がみたすべき性質は何か」という公理的なアプローチで，エントロピーと多様性のさまざまな概念を展開していく．幅広い数学の分野が取り上げられている一方で，初等的な解析学さえ知っていれば本筋を追うことができる．
目次
第1章 基礎的な関数方程式
第2章 Shannonエントロピー
第3章 相対エントロピー
第4章 Shannonエントロピーの変形
第5章 平均
第6章 種の類似度とマグニチュード
第7章 価値
第8章 相互情報量とメタ群集
第9章 確率的手法
第10章 情報損失
第11章 素数を法とするエントロピー
第12章 エントロピーの圏論的起源
付録A 予備的事実の証明
付録B 条件の要約
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