文春文庫
秋天の陽炎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 159p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167634049
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0175

内容説明

1999年11月21日。勝てば悲願のJ1昇格が決まる大一番。大分トリニータの選手、監督、審判、そして相手チームはこの試合をどう闘ったのか。当事者への精力的な取材で浮かび上がる迫真のドラマとは?著者をして「この作品を書くためにライターになったのかもしれない」と言わしめた傑作ノンフィクション。

目次

秋天の陽炎
秋天の陽炎・最終章
特別対談 金子達仁×沢木耕太郎

著者等紹介

金子達仁[カネコタツヒト]
1966年、神奈川県生まれ。法政大学社会学部卒業後、サッカー専門誌編集者を経て、95年フリーに。スペイン・バルセロナにて執筆活動中の97年、Numberに掲載された「叫び」「断層」によりミズノ・スポーツライター賞を受賞、同年帰国
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

4
「誰かに対して悪意を抱いていた者は、最初、一人もいなかった。なのに、すべてが終わった時、フィールドには様々な誤解が転がっていた――」……1999年11月21日のJ2最終節、大分トリニータvsモンテディオ山形を描くノンフィクション。サッカーという競技の一試合を、技術や戦術ではなく心理で読み解いてみせたのが本書の白眉。一つの誤解が別の誤解を生み、それらが大きな疑念となって試合を左右する奔流となった。主要アクターそれぞれが自分に都合よく合理的に解釈する様は、ラショーモン・エフェクトそのもの。いやあ、面白かった。2022/11/24

おおきなかぶ

4
大分トリニータのJ1昇格までの軌跡かなと思っていたのですが、そうでは無かった。著者の比較的、初期の作品なのだろうか、文章に勢いが有り、良かったです。2017/11/10

工藤俊悟

2
○じつは「私」は登場しないんだけども、「秋天の陽炎」が最も「私」的なんですね。何故かというと、金子さんはそこで初めて自分の物語を発見した○大事件とか大試合は誰でも書ける。あるいは誰でも書くかもしれない。けれども●子どものころに胸を痛めたり躍らせたりした経験がないから、本当に大事な物差し、メジャーを持っていない●人物ノンフィクションを書く時って、基本的に私信ないしはラブレター●批判的な原稿を書くのであれば、絶対に会っておかねばならなかった○自分に「恥」の感覚が残らない作品を書いてみたかった。 2022/08/26

澤唯

2
知人との話題に上ったので何度目かの再読 著者本人も言っているけれどやっぱり審判視点という要素があることでグッといいんだな2017/12/06

澤唯

2
多分再読、だと思うんだけどまったく覚えてなかったので、気分的には初読。2014/12/12

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