内容説明
時は戦国の余燼さめやらぬ慶長年間―。徳川水軍の御船手頭・小笠原権之丞の実の父親は、家康であった。天主教禁教令を決断した家康は、信徒である権之丞に棄教を迫るが拒否、幕府から追放される。海への想い断ちがたい権之丞は大船を建造し、ヴェネチアのような海上国家建設を目指し、小笠原島へ出航した。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務をへて、88年『花月秘拳行』で作家デビュー。『全宗』が話題作になるなど、時代小説の旗手として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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naolog
7
宗教と船と大坂城の話。ボリュームはあるが面白くてだらだら読んでしまった。小笠原諸島にも一度行ってみたいものですね。2016/07/17
ながけん
1
もう少し小笠原のところを厚く書いて欲しかった。 最終的にはよくある1冊になってしまった感あり。2011/08/09
だっち
0
★★☆☆☆2016/05/19
叡福寺清子
0
小雪ちゃんの登場シーン少ないんだけど印象に残る. 芯が強いんだけど儚げ. 家康の考え方により共感するのは自分の年齢のせいなんだろうな. 権ちゃんの小笠原諸島開拓が成功してたら,それはそれで面白かったんだろうなぁ. 史実だからしょうがないんだけど,尻すぼみになったのは残念だった.2015/03/25
しろ
0
閉塞感、打ち破った先にあるキラキラした海の彼方。行って欲しい、手に掴んで欲しい、幸せになってほしい、権之丞に。2010/03/13