文春文庫<br> 決戦下のユートピア

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文春文庫
決戦下のユートピア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167630010
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0195

出版社内容情報

過酷な戦時下にも、人々に生活はあった。ファッション、グルメ、文学、新興宗教などを通して戦時の庶民生活を再発見する異色の一冊

内容説明

軍国主義の大号令が響きわたった第二次大戦下にも、人々に日々の生活はあった。庶民の健康な欲望の痕跡を求めて、戦争当時に刊行された本や雑誌、新聞などの資料を徹底分析。ファッション、グルメ、文学、お笑い、結婚相談所、新興宗教などを通して、戦時下における等身大の庶民生活を再発見する異色の一冊。

目次

1 結婚せよ母親となれ
2 女は強しファッションは死なず
3 赤ん坊も妊婦も戦力なり
4 少国民は科学教育に育まる
5 貯蓄せよ報国のあかし
6 健在なり保険の日本
7 贅沢と色香を追放せよ
8 笑いません楽しみません
9 家庭生活ただいま苦戦中
10 戦火の下にもグルメあり
11 宣伝は逆宣伝なり
12 ペンは剣よりも強かったか
13 心霊は戦争にとりつく
14 かくて宗教は祈れり
15 日本科学は敗れず

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

guanben

3
第二次大戦下の日本。結婚、ファッション、学校、貯蓄、保険、美食、広報、文学など様々な分野で実施された、ちょっとズレた統制を紹介する。当事者たちは大真面目だったのだろうが、不謹慎ながら失笑を禁じ得なかった。勝てるわきゃないわな。2021/01/04

max

1
 さすが荒俣御大、当時の雑誌や新聞などレアな情報をこれでもかと収集・満載して、大戦当時の(今から見れば)馬鹿馬鹿しい統制の数々を活写。現代に生きる人間でよかった…と思いたいけど、コロナ禍の今読むとむしろ既視感ありまくり(芸能への統制とか、今のライブハウス叩きとそっくり)。人間って集団としてはあまり利口になってないようだ2021/02/10

スターリーナイト

1
2019-59 日本人は逞しい。2019/08/04

東岳

1
婦人の国防服化に一番反対したのはどんな連中か? なぜ「贅沢は敵」なはずの戦時日本で化粧屋の業績が伸びるのか? 意外な視点からみえてくる戦時下の「人間像」。 やはり、贅沢は素敵だ

ばな

1
ところどころで著者のつっこみが面白いです。後書きで、一箇所訂正のお侘びをされているのですが、「私の無知ゆえの間違い」って、もう、謙虚なのは分かりますが、荒俣氏に”無知”宣言されても読者は困っちゃうのでございます。2011/09/16

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