内容説明
水戸・徳川家と会津・松平家の間になにやら秘密があるらしい。桑山十兵衛にその秘密を探れとの密命が下った。旅の絵師に扮した十兵衛は会津へ潜入するのだが…。同時に進展する上総の旧家の出戻り娘・登勢と十兵衛の恋の行方は如何に?八州廻り・桑山十兵衛が関東各地を駆けめぐる人気シリーズの第四弾。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和16(1941)年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。会社勤務を経て、43年よりフリーに。60年、処女作「大君の通貨」で、第4回新田次郎文学賞受賞。平成6年、「恵比寿屋喜兵衛手控え」で、第110回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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baba
32
登勢に声をかけられ舞い上がってしまい、仕事が手につかない十兵衛が可愛い。何をしても登勢と結び付けて考え、それでも結果がついてきて良かった。再読ですが十分楽しめた。2017/03/18
ジュール
7
再読。桑山十兵衛シリーズでもこれが一番か。側用人の妻女を騙った登勢との熱海での出会い。十兵衛たちが耳にした神々しいまでに美しいお姫様の一行。会津若松への潜入、勢至堂での決闘、最後は登勢と結ばれ、お姫様も祖母と多分あえて、ハッピーエンド。2020/07/17
ジュール
7
再読。 登勢と十兵衛の出会い。そんなにうまく惚れられる? それより勢至堂での十兵衛の大ピンチ、万事休すかとおもいきや、助かってよかった。まあ主人公だから。2019/06/14
nyaboko
7
今回は最後の最後でメデタシメデタシw 正直予想外でした。いつも通りしょんぼり十兵衛で終わると思ったのにw 肝心の事件のほうはアテが外れたり最後はうまく解決させたと思ったら手柄が消滅したりと相変わらず。2013/02/22
けいちか
4
八州廻り桑山十兵衛シリーズ第4巻。男やもめの十兵衛に惚れた女が登場。十兵衛も憎からず思っていて、なにかとその女性に会うことばかり考えているようだ。その割りに、相変わらず色々な事件が勃発し、更には上から隠密まがいの調査まで押し付けられる。更には怪我をして自分で治療する羽目にも陥るし、結構大変だったようだ。まあ、最後には祝言を挙げる話が出てきているが、娘の話はしているのか、とか、余計なお世話を焼きそうになる。2007/05/29