内容説明
がん、高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病…。検査によって作り出される「病気もどき」に惑わされてはいけない。一般人は「成人病、イコール、節制や治療が必要」と思い込んではいないか。患者を増やしたいという医者の欲求は強まることはあっても弱まることはない。それゆえ、人々は自衛策を考える必要がある。
目次
高血圧症「三七〇〇万人」のからくり
コレステロール値は高くていい
糖尿病のレッテルを貼られた人へ
脳卒中予防に脳ドック?
「医療ミス」医師につける薬はない
インフルエンザ脳症は薬害だった
インフルエンザワクチンを疑え
夢の「がん新薬」を採点する
ポリープはがんにならない
がんを放置したらどうなる
腫瘍マーカーに怯えるな
定期検診は人を不幸にする
著者等紹介
近藤誠[コンドウマコト]
1948年生まれ。73年慶応義塾大学医学部卒業、同年同大学医学部放射線科入局。83年より同大学医学部放射線科講師。がんの放射線治療を専門とし、乳房温存療法のパイオニアとして知られる。患者本位の治療を実現するために、医療の情報公開を積極的にすすめる。「患者の権利法をつくる会」および「医療事故調査会」世話人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mari
17
近藤先生の意見をもっと知りたいので今週は近藤週間。読めば読むほど、もう検診行かなくてもいいかも?と思える。2015/01/02
チシャ猫
3
「医者に殺されない47の心得」に記載された内容がより深く紹介されている。各国の論文を元にした考察のため、非常に説得力があった。少なくともこの二つの本を読んだことで、今後健康診断を盲目的に受けることはなくなるだろうし、家族がガンに犯された時も抗がん剤治療は絶対に選択しないと思う。2014/11/03
Nobuyuki Kagayama
3
「患者よがんと闘うな」に続き読んでみました。近藤先生の理論とデーターによる、近代医療への挑戦の書です。特に今まで何の疑問もなく受けてきた健康診断について、びっくりすることが書いてあります。人の命は有限であり、いかに死んでいくか、どう死んでいくかを考えさせられる著作です。読んでおいて良かった。2013/06/14
のげぞう
2
筆者は検診などで無理に病気を発見せずに症状が現れるまでそのままにしておいた方がいいという主張のようだ。例えそれがガンであっても2016/08/31
Mark X Japan
2
身近に注意すべきは、定期健康診断の結果でしょう。血圧の正常値は、昔とかなり変わったのは、医者や病院の都合でしょうか。その他、癌やインフルエンザワクチンなどについても参考になることが多々あります。病気についてのセカンドオピニオンと言える一冊です。☆:4.02014/10/08