文春文庫<br> シリウスの道〈上〉

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文春文庫
シリウスの道〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 351p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167614034
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大手広告代理店・東邦広告に勤める辰村祐介には、明子、勝哉という2人の幼馴染がいた。この3人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。その過去が25年の月日を経た今、何者かによって察知された…。緊迫した18億円の広告コンペの内幕を主軸に展開するビジネス・ハードボイルドの決定版ここに登場。

著者等紹介

藤原伊織[フジワライオリ]
昭和23(1948)年、大阪府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、大手広告代理店に勤務の傍ら、執筆活動を始める。昭和60年に「ダックスフントのワープ」で、第9回すばる文学賞を受賞。平成7年には「テロリストのパラソル」で第41回江戸川乱歩賞を受賞。翌年には同作品で第114回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

182
いいいい、もうめちゃくちゃイイ。ひさびさの藤原伊織さん。主人公の辰村、カッコ良すぎ、女性だったら誰もが惚れます。ビジネスの最前線のお話しに、ちょっと恋愛事情も絡んできて…。ああ、私はやっぱりハードボイルドが好きだったんだなぁと再確認。一気に下巻へ☆o(≧▽≦)o 2015/12/20

KAZOO

130
藤原さんが勤めていた、宣伝業界の話です。18億円のコンペについての話で主人公が属する会社内部の対立などがはじめに出てきます。それと主人公の25年前の時代の話が絡んでもくるような書き方をされています。また「テロリストのパラソル」に出てきたバーのその後がこの巻の最後の方で出てきます。2018/01/06

nobby

127
相変わらずイオリンの描く不器用な漢の魅力は半端でない。広告代理店での巨大プロジェクトに向けてを描く物語はまだまだ静かな展開。メディアや株取引など専門的な描写の中に、少年時代の事柄や次々と個性溢れる人物達を登場させるのはお見事!成長遂げるいい若手や破天荒女子な助っ人など徐々に固まるチームを筆頭に、周囲の温かさにホッと出来る。一方で押し寄せる幼馴染2人との25年前の重い秘密…その背景にはやはり哀しい事実が潜んでいる。この先どうなるのか全く予測も出来ていないが、カレー風味のホットドッグを羨みながら、早速下巻へ♪2018/04/22

じいじ

74
 この作家「雪が降る」を読んでから2作目。読友さんの感動的な感想に促されて読んだ。期待にたがわぬ面白さだ。舞台設定が、私が27年間携わってきた広告業界なのだ。いやが上にも親近感を抱いて、ワクワクしながら上巻を読み終えた。随所に広告屋の専門用語が飛び出し、会話のリアルさに懐かしさを感じた。著者経歴を覗くと、日本最大手の広告代理店D通の出身ということで納得する。内容の感想は、下巻で……。2015/12/27

Take@磨穿鉄靴

68
広告代理店のやり取りは興味がなくてツラいけど過去の話はどう繋がっていくか気になるところ。テロリストのパラソルのホットドッグが出てきてちょっと嬉しくなった。相変わらず旨そう。あと立花の膝枕はとても心地よさそう(^_^)さてこれからどうなるのか。下巻へすすみましょうかね。★★★☆☆2019/04/22

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