内容説明
自らの美貌をたよりに、楽に生きることだけを考える青年ジョフロア。不器用で無垢なガスパール。二人がもし、失業者が不満を募らす1789年のパリで出会わなかったら…。パリ中から無視されていた牢獄バスティーユが、なぜ突然の攻撃を受けたのか。人々が信じた陰謀とは?フランス革命の舞台裏を描く力作。
著者等紹介
藤本ひとみ[フジモトヒトミ]
長野県飯田市生まれ。12年間の公務員生活を経て、作家となる。西洋史への深い造詣と綿密な取材に裏打ちされた歴史小説や、犯罪心理小説で脚光をあびている。フランス政府観光局名誉委員、アカデミー・ドゥ・カスレ名誉会員、フランス・ナポレオン史研究学会会員
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感想・レビュー
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金吾
22
バスティーユのイメージが思っていたものと違う部分がまたいい感じでした。フランス革命当時の雰囲気が伝わります。2024/09/15
HoneyBear
9
第7章でオルレアン公の参謀ラクロが言う。「この種の人間を動かすことはたやすい。…単純で感情的、教養がなく、ものを考えるだけの頭をもたず、世の中への不満を抱えているからだ。…後は、敵の姿を指し示すだけでいい。」 この言葉の正しさと怖さはヒトラーのナチスが示した。そして、今トランプはこれを米国でやろうとしているのか。(小説の内容からは逸れたが怖い。)2016/03/21
さくら
8
持ち前の美貌と要領の良さを武器に、楽しく暮らす青年:ジョワ。 しかし無垢なガスパールの死に心を乱され、やがてフランス革命に身を投じていく・・・。 噂話や誤解が"陰謀"に化けて始まった革命。 集団心理は怖い!2014/11/27
α0350α
6
愛読している小説フランス革命とは全然違った視点で書かれていたのでとても新鮮な感じがしました。たしかにロベスピエールみたいな意識高い人ばっかりじゃないですよね。面白かったです。2013/07/31
myknaka
4
こういう本読むとフランス革命ネタ本読みたくなる!2012/10/29
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