文春文庫
お言葉ですが…〈4〉広辞苑の神話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 346,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167598051
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

かつて博文館から出ていた『辞苑』の改訂版で、中辞典のなかで特に出来がいいというわけではないのに不思議だねえ、なんで広辞苑はこんなにエライのだろう…版元・岩波書店の商売上手を見事に突いた表題作に加え、英語や数に関する日本語表記の問題など、言葉にまつわる面白テーマを捌く筆が今回も冴える。

目次

広辞苑神話
十六文キック
江戸博士怒る
白菊夕刊語
砂子屋のこと
びいどろ障子
猿も休暇

著者等紹介

高島俊男[タカシマトシオ]
1937年生れ、兵庫県相生出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。主な著書に『水滸伝と日本人』(第5回大衆文学研究賞)、『本が好き、悪口言うのはもっと好き』(第11回講談社エッセイ賞)、『漱石の夏やすみ』(第52回読売文学賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

6
週刊文春連載版の4冊目です。高島さんは好きなコラムニストの一人ですが、最近このような辛口の方はあまりマスコミに好まれなくなってきているのでしょうか。なんでも大衆に迎合するような感じが政府からすべてのマスコミまで支配している感じがします。2013/10/14

ひつじ

4
文章は悪くないし、広辞苑への批判や辞書からつくる注釈の雑さに対しての指摘など面白いと思う部分は多々あれど、時代遅れな女性蔑視にメディアに刷り込まれたようなネトウヨ的価値観、歳のいっている人間にアップデートを求めるのは酷かもしれないが、つまらんなと思ってしまった。まぁそもそも私は言葉を使う文脈には興味あれど流れを辿るのは興味がわかないので、読んでいてもへーで終わる。終わった。 しかし著者の価値観が気持ち悪くて、読み進むと殺意が湧いてくる。肉を切り刻んでミンチにする想像をしながら読まなきゃやってられなかった。2020/09/27

ふわねこ

2
高島俊夫の本なので文句なしにおもしろい。何よりも文章が上手。 / この本はエッセイというよりはラジオみたいだ。高島先生が何かブツクサ言って、たまに間違えて、読者がわっとお便りをよこす。その繰りかえしてできている。高島先生はキャラがいいのでそれだけで成立する。もちろん知性のおかげでもあるが。 / 批評の対象はいろいろあるが、阿呆な学者、編集、お便りをよこした読者など。今SNSでみられる醜態は当時から芽があったことがよくわかった。2023/10/11

Kazuo Ebihara

2
週刊文春に連載されていた人気コラムを纏めた第4巻。 このコラムは11年にわたり続いており、時々読んでいました。 言葉や文字の成り立ちや、正しい表現方法などについて、 やさしく丁寧に解説しています。 書籍化にあたり、週刊誌の連載記事に対して読者から来た新たな情報も加えられています。 ひとつひとつのコラムに込められた 情報の深さと広がりに驚かされます。2022/12/23

やま

1
言葉をテーマにしたエッセイ集。面白い記事と物足りなさを感じた記事が7:3といった印象。2020/09/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/480022
  • ご注意事項