出版社内容情報
日ごろ何げなく使っている言葉を中国文学の蘊蓄を背に、あるときはバッサリ、あるいはチクリ。『週刊文春』連載中の痛快エッセイ集
内容説明
ごらんいただけますでしょうか、モロハのヤイバ(両刃の刃)、立ち上げる…何か変だなあ、この言葉。でも、どこがおかしいかお分かりになります?日頃なにげなく使っている言葉を中国文学の蘊蓄を背に徹底吟味。あるときはバッサリ、あるときはチクリ…面白くてためになる、言葉をめぐる痛快エッセイ集。
目次
ミズもしたたる美女四人
重いコンダラ
トンちゃんも歩けば
ウメボシの天神さま
みづほの国の元号考
もんじゅマンジュ
あの戦争の名前
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
高島さんの辛口エッセイ集の1冊目です。何度目かの再読ですが、すっかり忘れてしまっていていつも新しい発見があります。95年から96年にかけて週刊文春に連載されていたもので1回分が文庫5ページくらいでちょっとした合間に読むにはちょうどいい具合です。分野はどちらかというとご専門の中国関連ということで言葉に関するものが多く再認識させられる言葉があったりします。2023/07/02
モリータ
8
1ヶ月に1冊は読みたいですね。ちょうど震災の頃の連載だから、眼にしていたかもしれない。七(シチ、ナナ)の読み方の話は、おっこれは神聖喜劇の、と思ったら言及がありました。こういうのはとっても嬉しい。2015/05/24
SHU
5
著者の日本語に対する批評を集めたエッセイ集。とても面白かった。今まで自分では気づけなかったことがたくさん書かれていて、著者の豊富な知識に終始感嘆しっぱなしでした。日本語って面白いなと感じたし、私ももっと知らないことに貪欲になりたいと思った。2015/11/15
にゃん吉
4
中国文学の研究者である著者が1995~96年に雑誌に連載した随筆を収録したもの。主として言葉に関する話が並びますが、例えば、「立ち上げる」という言葉や、「橋本龍太郎氏」という敬称への違和感(分かりますか?)といった、著者の博覧強記ぶり、言葉に対する拘りと愛着が、歯に衣着せぬ平易な文章で綴られていて、面白い。「あとからひとこと」との題で、雑誌掲載後に届いた読者からの手紙が紹介されている箇所がままあるのも、すっかりネット社会となった現代から見ると、何だかほほえましいような感覚を覚えました。 2023/01/16
Natsumi
4
再読。週間文春のコラムをまとめて本にしたもの。色々、豆知識増えて楽しい。どこで披露するあてもないのですが。 初読は確か一人暮らしをはじめたばかりのころなので5年以上前?当たり前ですが、当時とは感覚が変わりすぎて付箋をはってある意味がわかんない。今、付箋をはるならソコじゃない。当時の私は何を思ってはったのか、覚えておきたかった。2018/06/04
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