文春文庫
棚から哲学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167588052
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

なぜ人類は進歩しないのか、どうすれば究極の満足が得られるか、悔いのない人生はあるか、人に信用されるにはどうすればいいか、景気回復の決め手は何か、クリスマスやバレンタイン・デーはどうあるべきかなど、あるゆる難問に明快な答えと笑いを提出しつつ、失敗と悔悟の日々を送るツチヤ教授の「週刊文春」連載爆笑エッセイ。

目次

言の章(無駄なものが多すぎる;試験監督は疲れる ほか)
語の章(何のために眠るのか;権威に訴える論証 ほか)
道の章(荷物の法則;信用される方法 ほか)
断の章(通る意見の法則;何がうれしくて ほか)

著者等紹介

土屋賢二[ツチヤケンジ]
昭和19(1944)年岡山県生まれ。お茶の水女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

84
『だいたい、手帳に書かないと覚えられないような予定は、面白くないことに決まっている(p212)』。全く以て同感です。会議の予定はろくすっぽ憶えていないのに、連休がいつあるかはなぜか正確に覚えていますねwww。2020/02/11

ehirano1

74
『究極の満足(p138~141)』は屈指のエッセイだと思います。曰く、「不満が絶対なくならないのは、われわれ自身が不満を求めているからだ。われわれは不満がないと満足できない。だから不満を抱いている状態こそ、究極の満足なのだ」、と。流石だと思います。2020/07/16

優希

70
頭の中が見てみたいと思いました。あらゆる難問に対する明解な答えは笑えるものばかりです。正しい論理をわざとひねくれまわしているように思えました。論点をずらしたり屁理屈を言ったりするのが得意なのでしょう。哲学的なエッセイのはずなのにそうは思えず、ただ愉快としか言えません。2016/02/06

ehirano1

65
相変わらずこの方は上手いです、しかものっけからこれです⇒『“棚から哲学”は“何もしていないのに悩みごとが訪れる”という意味である。より正確には、“”何もしていなくても悩みごとは訪れる。ましていわんや、白妙の、衣ほすてふ天の香具師“という意味である(p4)』。2019/11/16

10$の恋

46
物事を超主観で全方向から考察し、自分に都合の良い一点を探し出して高らかに論ずる様は、むしろ清々しさを覚える。詭弁と言い訳を駆使する土屋先生は大らかな小心者とみたり!論破といえばカッコイイが、無邪気な揚げ足取りだから笑わなしゃーない。なんと巻末の解説は土屋さんのお母さん、これもヒジョーにオモロい♪ はまり心地のいい落とし穴と、踏めばアハハと笑える地雷の埋まる道をお散歩しているような全301ページは、「笑える哲学の道」と言えよう。日頃、様々なジャンルを読書する私にとって、たまに迂回したくなる散歩道だ。2021/01/14

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