出版社内容情報
プレヴェール、李白、堀口大學…著者の温厚な知性、豊かな教養と瑞瑞しい感性により読者を心地よく耕してくれる詩歌ワールド第3弾。
内容説明
プレヴェールの詩「朝食」の5人の異なる翻訳に触れ、各人各様の違った世界に驚き、女性詩人・天野慶の初期のいじめを扱った作品と、明るさと柔らかさを持つ数年後の作品の比較から、裏にある彼女の軌跡へと思いを馳せる。著者の豊かな教養と感性が、読者を新たな出会いへと誘う詩歌ワールド、待望の第3弾。
目次
「朝食」プレヴェール/内藤濯訳・「朝の食事」プレヴェール/小笠原豊樹訳・「朝の食事」プレヴェール/平田文也訳
「朝の食事」プレヴェール/北川冬彦訳・「朝の食事」プレヴェール/大岡信訳
「手回しオルガン」プレヴェール/大岡信訳
「おくじょう/中学二年、ふゆ」他天野慶
「白木の位牌」「しっぽを捨てる」「非」木村信子
「非」「ひつじ」「花火」「真珠売り」木村信子
「旅商人の妻のうた」李白/奥平卓訳
「アリカンテ」プレヴェール/村松定史訳
「あしひきの」柿本人麻呂他/佐佐木幸綱訳・「五月闇」藤原実方
「花の色は」小野小町/橋本治訳〔ほか〕
著者等紹介
北村薫[キタムラカオル]
昭和24(1949)年、埼玉県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら、昭和59年創元推理文庫版日本探偵小説全集を編集部と共同編集。平成元(1989)年、「空飛ぶ馬」でデビュー。平成3年、「夜の蝉」で日本推理作家協会賞、平成18年、「ニッポン硬貨の謎」で本格ミステリ大賞評論賞、平成21年、「鷺と雪」で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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