内容説明
維新後も龍馬の妻として生きたお龍。三味線を抱いて高杉晋作の墓守を続けるうの―。幕末動乱の時代に、駆け抜けるように死んでいった志士を愛してしまった女たち。新しい時代にとけ込めず、世間から逃げるように生活する女たちの胸の中に生き続ける男の姿。その想い出が鮮烈であるがゆえに悶え苦しむ女たちの悲しい物語。
著者等紹介
北原亜以子[キタハラアイコ]
東京都出身。千葉県立千葉女子高校卒。昭和44年「ママは知らなかったのよ」で第1回新潮新人賞を受賞し文壇にデビュー。平成元年『深川澪通り木戸番小屋』で第17回泉鏡花文学賞を、平成5年『恋忘れ草』で第109回直木賞を受賞
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