出版社内容情報
マリー・アントワネットを大叔母に持ち、ナポレオンとの政略結婚を強制されたハプスブルク家の皇女が体験した19世紀の戦乱の日々。
内容説明
パルマ公国の女王となったルイーゼは、国民の生活向上を願い、別離を余儀なくされた息子のローマ王の成長を温かく見守りつつも、愛人との逢瀬、極秘出産など葛藤にも苦しむ日々を過ごす。そして、息子の早すぎる死、父・フランツ皇帝の逝去に悲しむ暇もなく、燃えるイタリア・ナショナリズムに翻弄されていく。
目次
第3部 風渡る秋(パルマ女王の善政;少年、ライヒシュタット公となる;イタリアの母を恋い慕う;ナポレオンの最期;きよしこの夜;青春の夢と孤独;ナイペルク首相の死;プロケシュ=オステンの友情;女王一人デモ隊と対決;華やかなスターの魅力;青年公爵、結核に倒れる)
第4部 冬の疾風(幸薄き二十一歳の人生;孤独の女王;ヴェルディ応援;ナポレオンの遺体、パリに;燃えるイタリア・ナショナリズム;善良なる女王の死去;メッテルニヒ崩壊;新しい若い皇帝)
著者等紹介
塚本哲也[ツカモトテツヤ]
昭和4(1929)年、群馬県に生れる。東大経済学部卒。毎日新聞ウィーン支局長、プラハ支局長、ボン支局長、論説委員、防衛大学校図書館長・教授、東洋英和女学院大学学長などをへて、現在、東洋英和女学院大学名誉教授、作家。オーストリア共和国文化功労勲章、オーストリア共和国有功大栄誉銀章、毎日新聞連載「学者の森」(共同執筆)で日本新聞協会賞を受賞。著書に『ガンと戦った昭和史 塚本憲甫と医師たち』(第8回講談社ノンフィクション賞受賞)『エリザベート ハプスブルク家最後の皇女』(第24回大宅賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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