文春文庫<br> ナベプロ帝国の興亡

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文春文庫
ナベプロ帝国の興亡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 402p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167571016
  • NDC分類 770.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

かつてTV界音楽界を席巻した芸能王国・渡辺プロの誕生から落日までを、芸能界の裏情報をふんだんに盛り込んでビビッドにえがく

内容説明

ザ・ピーナッツ、クレージーキャッツ、森進一、タイガース、キャンディーズ…進駐軍ビジネスから出発した一早大生・渡辺晋が、数々のスターを世に送り芸能界を席巻した“ナベプロ”を築き上げるまでの独創力と時代の流れ、そしてその個性ゆえに落日をむかえるまでを、芸能界の裏情報を盛り込んで描く。

目次

進駐軍ビジネス
曲直瀬美差
さきがけのウエスタンカーニバル
ザ・ピーナッツ
ザ・ヒットパレード
時代を走る
トラブル
映画への進出
ニュービジネス・原盤制作
芸能界制圧への野望〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

77
92年に親本刊行で、95年の文庫化ではナンシー関が解説担当。ジャニーズの元・親会社という位置もあり、再読してみた。タレント帝国という意味ではナベプロとジャニーズは近いが。ジャニーズは、ナベプロのような政界との交際まではやらなかった。渡辺晋は1987年に59歳で死去しているのだが。1歳年下の渡辺美佐は、なんと95歳で現在も存命。2023/10/17

ホークス

33
力作。渡辺夫妻は進駐軍相手の過酷なバンドビジネスから、草創期のテレビに打って出た。無理だとされたヒットパレードをディレクターすぎやまこういち(何と!)と組み身銭を切って成功させると、レコード、映画、興行界と戦い、政界に接近して覇権に突き進む。一方でベトナム戦争からフォークが台頭し、音楽ビジネスとナベプロ帝国は崩壊し始める。時代の変化は非情で、私は崩壊途中からの世代だ。夫妻の先見性と執念は物凄いが、若い人には全てがブラック過ぎる世界の出来事に見えるだろう。クレイジーキャッツやザ・ピーナッツ等が懐かしい。2018/08/13

marua

6
テレビ黎明期の勉強、続き。ナンシー関の解説にもあるが、芸能史は個人的に接したタレントとの記憶としか結び付かない。だからいまいち渡邊晋とい人の物凄さがピンとこない。タレント育成というよりは、浮草稼業と云われていたショービジネスを、テレビを使って日向に出そうと奮闘した人という印象。自分の感性がどんどん世の中からずれていくことの残酷さもまざまざと。松田聖子を取りこぼしていたとは知らなかった。あと、文体が苦手だった。聞き書きを「語り」にしてしまうから「見てきたんかい」と突っ込みたくなる。2015/08/23

tsukamg

5
タイトルには『ナベプロ』とあるが、渡辺晋の立志伝といってよい。戦後のジャズブーム末期にテレビ界に活路を見いだし、ロカビリーで当て、クレージーキャッツで天下を取り、GSブームでタイガースを擁して独走するも、フォークブームから時代とズレ始め、キャンディーズ解散でジリ貧となっていく。時代とズレ始める時期は、政財界人と昵懇になりはじめる時期と重なっているような気がする。渡辺プロのためにというのは口実で、本心は政治家になりたかったのではないだろうか。2021/01/23

SU

2
吉川晃司を売り出す会議での渡邉晋さんのセリフがインパクト有りました2018/05/04

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