内容説明
渡辺淳一と編集者の物語。一人の作家に百人を超す編集者が集った「やぶの会」は、日本の文壇史上例を見ない親睦団体だった。
目次
第1章 一九六八年、日本初の心臓移植手術が札幌で行われた
第2章 波紋を広げた「小説心臓移植」の発表
第3章 直木賞を受賞し、瞬く間に流行作家へ
第4章 「やぶの会」は「渡辺教授」の「医局」だった
第5章 「化粧」の出版、「桜の樹の下で」と「麻酔」
第6章 母、渡辺ミドリによる渡辺家の遺徳
第7章 直木賞選考委員、林真理子と藤堂志津子を推す
第8章 突如、前立腺がんをカミングアウト
第9章 「ひとひら忌」と「渡辺淳一文学賞」の創設
著者等紹介
重金敦之[シゲカネアツユキ]
1939年、東京生まれ。文芸ジャーナリスト。慶応大学卒業後、朝日新聞社入社。「週刊朝日」在籍中に、池波正太郎、松本清張、結城昌治、渡辺淳一など多くの作家を担当した。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
見ぇーた
0
渡辺淳一の創作舞台裏を仲良し編集者が暴露。川西「評伝渡辺淳一」は分厚い文庫本で半分以上は年表のような感じで著者もこの本も活用して著述。一連の渡辺作品を読んでいる者にとっては各々の作品についての裏側が分って面白い。妻・母親(マザコン)公認の浮気(取材のための??)や直木賞を取るには歴史物がいいということで荻野吟子の伝記長編「花埋」を準備するも、中編の「光と影」(これも歴史物)で受賞してしまうなど一気に読了する。しかし、ゴルフのことを事細かく書いてあったりして冗長なところもあり眠ってしまうZZzzz・・・・・2024/08/06