感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひかつば@呑ん読会堪能中
8
剣聖一心斎の「みすたぁ まっちぃ」が戻ってきた。前巻で一心斎に翻弄された有名、無名の若者たちもそれぞれ成長した姿(中には間違った方向に進んだものもいるが)となり、またまた一心斎に振り回されることで皆いろ廻り大きくなる。前巻同様、読んでスカッとするところがいいな。2013/10/20
タツ フカガワ
5
「剣は奥行きがあり、底を見せず(中略),自らの強さにも無頓着だ。しかも、何故か小判を掠め取ることに長けている。その俗っぽさがたまらぬ魅力なのだ。あの方は、私の夢そのものだ」と、もう一人の剣聖・男谷精一郎が加賀の豪商に語る場面があるが、一心斎シリーズの魅力がまさにこれでした。胸躍る破天荒な話もあれば、余韻も切ない「秘め事」「異国の空」も忘れがたい物語。本書最後の風景も美しい。2019/01/11