内容説明
戦後、苦学ののち東大法学部に入学した年に、朝鮮戦争が勃発。吹き荒れる左翼運動や、血のメーデー。昭和20年代という敗戦後の飢餓と混乱のなかで、国と社会を思い、平和を求める熱き決意とともに逞しく生き抜いた日々が、著者の危機管理人生のプロローグだった。貴重な体験から生まれた類書のない回想録。
目次
序章 大日本帝国が死んだ日
第1章 焼野ヶ原の東京
第2章 飢餓・狂気・堕落
第3章 耐乏生活の日々
第4章 吹き荒れる大改革の嵐
第5章 父の死
第6章 束の間の「青春謳歌」
第7章 「背水の陣」の東大受験
第8章 朝鮮戦争勃発
第9章 志を立て警察へ
終章 ローアリング・トゥエンティーズ・昭和
著者等紹介
佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍浅間山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛施設庁長官等を経て、86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。以後は文筆、講演、テレビ出演と幅広く活躍。「危機管理」という言葉のワード・メイカーでもある。93年『東大落城』で第54回文藝春秋読者賞受賞。2000年第48回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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