文春文庫
わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 442p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167560096
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0195

内容説明

「東大落城」から「あさま山荘事件」まで、激動の“警察戦国時代”を指揮した後藤田正晴は、よき上司として、部下・佐々淳行をいかに叱責し鍛え、凶悪重大犯罪と闘い、危機を克服したか。退官後も続く二人の“特別権力関係”にみる「上司と部下」のヒューマン・ストーリーにして、波瀾万丈の戦後「危機管理外史」。

目次

第1章 警察戦国時代と後藤田正晴
第2章 「守護神」なき悪戦苦闘
第3章 内閣安全保障室の誕生
第4章 官邸の日々
第5章 総理官邸の「危機管理」
第6章 ポスト後藤田の「危機管理」

著者等紹介

佐々淳行[サッサアツユキ]
1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍浅間山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛施設庁長官等を経て、86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。以後は文筆、講演、テレビ出演と幅広く活躍。「危機管理」という言葉のワード・メイカーでもある。93年『東大落城』で第54回文芸春秋読者賞受賞。2000年第48回菊池寛賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

33
後藤田正晴の過去に下した決断やそれに伴う犠牲者への苦悩が直属の部下であった佐々淳行が間近で見てきたことを書いた一冊。立派な人物だったと思った。2011/09/17

TAKA

23
後藤田正晴氏を語ると言うよりも佐々本人の自画自賛話が大半で食傷気味で流し読み。後藤田官房長官のもっと奥深い政治学を読みたかったんだけどなあ。名官房長官であることは間違いない。2017/04/18

Tomoichi

19
記憶がある最初の総理大臣は大平さん以降で小学生時代と中曽根さん時代が重なる。中曽根時代の官房長官である後藤田の存在も著者の存在もその頃知った気がする。自分の記憶にある時代に後藤田・佐々という「特別権力関係」の二人がどのように危機管理の立場から国家を支えたかが描かれた作品。いろんな裏話、組織、責任回避、政治家等々面白い話が散りばめられていて後藤田に興味ない方にもオススメです。2018/03/29

モリータ

16
◆単行本は2000年刊。著者は1989年(宇野政権時)に内閣審議官を退官、後藤田正晴は1996年に政界を引退。本書の記述は後藤田が中曽根内閣の屋台骨・内閣官房長官を務め、著者が防衛庁・防衛施設庁を経て当時設立された内閣五室の一・安全保障室長として後藤田を補佐した時期が中心。◆行革を経て現在までの内閣・首相権限の強化(「官邸主導」)に至る萌芽として、各省から良い目で見られていなかった頃の内閣官房直下の調整機関の様子。行政組織の系統とその再編という点から見ても面白い。2021/01/10

Galilei

12
佐々さん、後藤田さんが評した通り、「血刀を抱え馬上で乗り込む」スタイルは、晩年磨きがかかり至極頑固でした。後藤田さんが生きていたら、安倍政権は即刻アウトでしょう。父・晋太郎とはゴルフクラブをかけるくらいの仲だったので、ここまで法を曲げる三代目を、どうのようにあしらうかが見ものです。それは危機管理の現場で、官房長官と官僚が生死をかけて丁々発止と激論して、迅速な手法を次々打ち出してきた有様が、安倍政権には到底皆無と、容易に推察できるからです。コロナウイルスで世界が危機に陥っている今、生きて奮闘してほしかった。2020/05/29

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