文春文庫
目黒警察署物語―佐々警部補パトロール日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167560010
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

戦後の混乱が残る東京の街の警察署に大学を出たての新米警部補が着任した。制服警察官の心意気を見事に描くポリス・ドキュメント

内容説明

戦後の混乱が残る東京の街の警察署に新米警部補が着任した。東大出身キャリア組に対する冷たい視線を感じながら、昼夜分たぬパトロール体験を通じて次第に周囲に認められ、一人前の警察官に成長していく。制服警官の心情を見事に描く本書はポリス・ドキュメントであると同時に、「危機管理」実践篇でもある。

目次

第1話 着任
第2話 大巡行
第3話 非番
第4話 職務質問
第5話 挙銃射撃
第6話 非常召集
第7話 押収捜索
第8話 監督指導
第9話 勤務評定
第10話 初任幹部科
第11話 歳末警戒
第12話 配置換え

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoichi

18
昭和29年キャリア組として目黒警察署に着任した若き日の佐々氏の成長物語。昭和37年に警察官臨時募集で警官に転職した父との間に8年の差とキャリア・ノンキャリアの差があるが子供の頃に聞いたお巡りさん時代の話とリンクして面白く読めました。45口径の米軍払い下げの拳銃の話、交通事情、世情等々。治安が良く豊かになった日本に感謝。2018/04/14

α0350α

11
再読です。昭和29年、時代を感じますね。パトロール中のエピソードも面白いし著者の新米キャリア警部補だった頃の写真とかが載っているのも良いですね。当時のいつどんなことがあったのかというメモがきっちり残っているのはすごいと思いました。2018/10/21

Ted

5
「私は只のエリートではなく戦国武将の血を引く由緒正しいエリートだ。どうだ、偉いだろう」と露骨に自慢。ノブリス・オブリージュ(高貴なる者の義務)好きのようだが、その割にはこの御仁の風貌、お世辞にも高貴とは言い難い。以下の引用で感想を総括したい。「高い社会的地位を占めている人々が、自らノブリス・オブリージュを言い出すなどとはちゃんちゃらおかしい。自分自身を“高貴”な人間と位置づける傲慢さが鼻持ちならないだけでなく、言挙げせずとも、いつでも淡々と実践してみせればよいだけの話ではないか」(斉藤貴男『機会不平等』)2011/10/09

あっちゃん

5
有名な佐々淳行の、警察官になりたてのころを日記形式で書いた本。人に薦められて手に取ったもの。警察官としての日常はなかなか興味深かったが、「自分は東大卒のキャリアだ」というエリート意識があちこちで見られ、ちょっと鼻につくかも・・・。著者のファンなら気にならないのかな。2010/09/12

てふ

3
誰かがやらなければならないことについて,普通は,自分がやらなくてはいけない理由はあるのかと考えたくなるが,逆に,自分がやらなくともよい理由はあるのかと考える。2014/04/27

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