文春文庫<br> あの子のカーネーション

文春文庫
あの子のカーネーション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167546014
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

宿酔のあしたに思うのは故郷、家族、さすらいの遠い日々。そして異国で出会った人々のやさしい眼差し。伊集院静の処女エッセイ集

内容説明

鎌倉に住んでいた頃、小町通りを歩いていると、胴着をつけた少年剣士達が練習の帰り道、駄菓子屋の長椅子に腰をかけて、アイスキャンディーを食べている光景をよく見かけた。あれは、大人達がその日の仕事を終えて、一杯飲み屋にちょっと引っかかっているのに似ている。あの気持わかるんだよなあ。処女エッセイ集。

目次

あの子のカーネーション
父のプロ野球論
ボン・ボヤージュ、旅人よ
役者になりたいS君へ
藪入り
ハイカラさんが通る
アカデミー賞の夜
雀荘・ブラックホール
ジュリーが一番
老勝負師の財布〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とろこ

9
伊集院さんの男気にどうしようもなく惹かれます。大切なものをたくさん失くして、殴り殴られして皮も分厚くなって、お酒と雀荘の匂いがしみついたオジサマ。サイン会で撮ってもらった2ショットは宝物です。2013/05/08

栗きんとん

4
高校受験の国語の問題集に載っていた「夜半の蝉」の一部を読んで泣けたので、読んでみた。ほぼ全編「女優さんと三角関係になっている」「悪い奴」の、飲んだくれでギャンブル狂い、野球の話。なのに時々グッときて泣ける。2021/01/27

ロイヤルミルクティ

4
★★☆☆☆2001/11/18

Moomin1994

3
世代を越えた一つの生き方に憧憬を覚えました。2012/12/11

nonpono

2
「いい酒にありつく日はなかなかないものである。ほぼ一年間のみつづけても数えるほどしかない」、「パチンコ屋はずっと座っていると人生劇場にいるような気がする。」。中学生のとき、家族で茨城の鹿島に岸壁釣りに行き、飽きて、ショッピングモールでこの文庫本に出会いました。酒、恋、ギャンブル、学校では教えてくれないグレーな部分を伊集院静先生は指南してくれました。あのときにはこんな長期シリーズになるとは。伊集院静、エッセイの初単行文化の貴重な一冊。2023/03/28

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