出版社内容情報
宿酔のあしたに思うのは故郷、家族、さすらいの遠い日々。そして異国で出会った人々のやさしい眼差し。伊集院静の処女エッセイ集
内容説明
鎌倉に住んでいた頃、小町通りを歩いていると、胴着をつけた少年剣士達が練習の帰り道、駄菓子屋の長椅子に腰をかけて、アイスキャンディーを食べている光景をよく見かけた。あれは、大人達がその日の仕事を終えて、一杯飲み屋にちょっと引っかかっているのに似ている。あの気持わかるんだよなあ。処女エッセイ集。
目次
あの子のカーネーション
父のプロ野球論
ボン・ボヤージュ、旅人よ
役者になりたいS君へ
藪入り
ハイカラさんが通る
アカデミー賞の夜
雀荘・ブラックホール
ジュリーが一番
老勝負師の財布〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kajitt22
14
本棚の中から一冊。1980年代後半週刊誌に連載されたエッセイをまとめたもののようで、著者の処女エッセイ集らしい。酒、ギャンブル、野球そして時々家族。無頼な生活の中で時折鈍く光るものを感じることができた。心の痛み、友情、賭け事の流儀、家族への想い。初読時にはない良さがあった。2025/03/29
とろこ
10
伊集院さんの男気にどうしようもなく惹かれます。大切なものをたくさん失くして、殴り殴られして皮も分厚くなって、お酒と雀荘の匂いがしみついたオジサマ。サイン会で撮ってもらった2ショットは宝物です。2013/05/08
栗きんとん
5
高校受験の国語の問題集に載っていた「夜半の蝉」の一部を読んで泣けたので、読んでみた。ほぼ全編「女優さんと三角関係になっている」「悪い奴」の、飲んだくれでギャンブル狂い、野球の話。なのに時々グッときて泣ける。2021/01/27
ロイヤルミルクティ
5
★★☆☆☆2001/11/18
Moomin1994
4
世代を越えた一つの生き方に憧憬を覚えました。2012/12/11
-
- 和書
- 社会関係資本の地域分析