出版社内容情報
南海の楽園に堆積する廃棄物。ビルの林立する都会の空漠。滅びの中から再生を求める問題作。いち早くエコロジーと切り結んだ作品
内容説明
“最後の楽園”を撮影したミクロネシアへ旅する男は、いのちの環の綻びを知り、ニューヨークの廃屋でサムルノリに合わせて書を描く女は、いのちの環の始まりを垣間見る。死と生を対比して描かれる二つの世界。ひょっとしてこの惑星はあまり長くないかもしれない―終末への予感と、その再生を願う物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
29
【1986_芥川賞_候補】1996年7月3日読了。この作者が1977年にカネボウのCMソング『ワインカラーのときめき』を歌っていたことを覚えている読メのユーザーは、たぶんおそらく私と同世代。(2020年4月9日入力)1996/07/03
カンパネルラ
0
中編が2つ入っている。対になってサンライズ・ステート・ビルで、直接には繋がりはないが主人公が各々夫と妻と言う設定。うまく描けた世界感のように思う2005/05/13
Nao
0
30年も前に書かれたものですが、色褪せていません。むしろ最新の話題にできそうな本です。再版しないかな。2018/04/21