内容説明
人間、己惚れをなくすなんてできない。信頼とは手前勝手な虫のいいもの。あくせく働くのは「暇」が怖いから。学校教育は必要悪。性の解放は男を不能にする。日米関係は相互誤解の歴史などなど。歯に衣着せぬ明快さで、天下国家から身の回りのことまで一刀両断。さあ、この本読んで肩の力抜いていきましょう。
目次
幻想のアルザス
不幸への対処方法
アメリカにとっての湾岸戦争
人種差別
ソ連の崩壊
「敵」を作り出す個人と国家
精神分裂症状の行方
日米相互誤解
一般論は無意味である
宣戦布告の思想〔ほか〕
著者等紹介
岸田秀[キシダシュウ]
昭和8(1933)年香川県生まれ。早稲田大学卒。現在和光大学教授
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感想・レビュー
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bookcustomer
1
心理学者の著者が戦後日本のことを日米関係の日本のことを内的自己と外的自己に分裂したスキゾフレニア、精神分裂症と語り、ドイツ敗戦後のそのナチスドイツのことをその心理学者のユングがパラノイア、偏執症と語ってますが、精神分裂症が家族内でのダブルバインド、二重拘束が原因で発症するらしく、メンタルの心理学の泰斗が20世紀初めのフロイトで、その精神分裂症の原因のダブルバインドというのが20世紀初めのソ連建国のようなですが、その精神分裂症もその瓦解したソ連も今あまり語られてなく、今、人格障害や発達障害が語られていますが2025/07/05
hibimoriSitaro
0
懐かしのモノンクル誌で知った岸田先生。「ものぐさ」が冠されているが必読とは言えないかな。正続「ものぐさ精神分析」の補強・再確認版。2010/04/19