内容説明
英雄色を好む―。日本亡命中の孫文は警察の厳しい監視下にありながら、二人の妙齢の女性と夫婦同然の生活をした。やがて革命の機運は満ち、運動に奔走する孫文の陰で、女たちがたどった数奇な運命とは。表題作など、東アジアの命運を左右した知られざる日本人女性たちの人生が、緻密な取材によりいま甦る。
目次
アイアイの眼
ブラキストン殺人事件
オーロラ宮異聞
孫文の女
著者等紹介
西木正明[ニシキマサアキ]
1940年、秋田県生まれ。早稲田大学教育学部中退。出版社勤務を経て作家活動に入る。80年、デビュー作の『オホーツク諜報船』で日本ノンフィクション賞新人賞を受賞。88年、『凍れる瞳』『端島の女』で直木賞を受賞する。95年、『夢幻の山旅』で新田次郎文学賞を、2000年には『夢顔さんによろしく』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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