内容説明
近衛文麿の嫡男にして、細川護煕の伯父―日本最高の貴公子、近衛文隆は快男児ぶりを発揮。アメリカ留学で青春を満喫し、上海では国民党の女性スパイとの熱烈な恋と、独自の停戦交渉に奔走したが、やがて戦争という過酷な運命が、その命までも呑み込んでいく。柴田錬三郎賞を受賞したノンフィクション・ノベルの金字塔。
著者等紹介
西木正明[ニシキマサアキ]
昭和15(1940)年、秋田に生れる。早稲田大学教育学部中退。63年、「凍れる瞳」「端島の女」で第99回直木賞受賞。平成7年には「夢幻の山旅」で第14回新田次郎文学賞を受賞した
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感想・レビュー
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あくび虫
3
近衛文隆という方自体は興味深いですけど、本はつまらない。文章が楽しくない。無意味な時系列の混乱も趣味じゃないです。ーー下巻は読まないかな。2017/09/24
フンフン
0
2年前に読んだ本だが、改めて読んでみると、ずいぶん覚えていないことが多かった。2016/05/10
雪の行者山@加療リハビリ中
0
藤原鎌足を祖先に持つ、近衛家。そして父親は近衛文麿首相、という近衛文隆の生涯をえがく。幼いころから、父母を「おもうさま・おたあさま」と呼ぶ伝統からして新鮮だ。「ええとこのぼんぼん」が、おおらかに、時に羽目をはずしたり、苦い思いを味わいながら、日本で留学先のアメリカで暮らす文隆を楽しんだ。実はこの本、西木正明の「凍(しば)れる瞳」が読みたいのに手に入らないので試しに買ってみたものです。大当たりでした。上巻の中国でも大変な目にはあうけれど、昭和史の勉強にもなるし、私としては、勧めたいです。2015/05/03
nokiko
0
めちゃくちゃおもしろかった。第2次大戦前後の雰囲気がすごくよくわかった。そしてほんとに華族っているんだぁと。2012/06/25
Garyo1000
0
もう内容を忘れましたが、タイトルと一緒に印象的だったのを覚えてます。もう一回読みます。