出版社内容情報
都会暮らしに疲れて住み込んだのはキグレ大サーカス。炊事係をしながら体験するテント村の人間模様。大宅賞作家清新なデビユー作
内容説明
都会暮らしにくたびれて、息子と二人飛び込んだのは、サーカスのテント村。犬と駆け回る子どもたち、絆の固い夫婦、風雨と布一枚で区切られた生活…。そこにあったのは別天地だった。炊事係として働きながら、旅をしながら体験した春・夏・秋・冬。舞台で、裏方で働く人々の、いきいきとした人間ドラマ。
目次
序章 ここがサーカス
第1章 テント村メインストリート
第2章 大天幕の芸人たち
第3章 テント暮らしの夢と現実
第4章 テント村の裏方たち
第5章 名古屋白川公園
第6章 サーカスは何処へ行く
第7章 さよならサーカス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
貧家ピー
2
離婚し息子を1人で育てる都会暮らしに疲れ、サーカスに飛び込んだ1年間のルポ。精神的な疲れが溜っていたのであろう、そんな暗い淀んだ雰囲気と張りつめた気持ちが伝わってくる序盤だった。テント暮らし、1・2ヵ月で移動、子供は転校の日々。働きたければいつでも誰でも入ることができ、できる事は全て自分でやるが基本。子供は皆で育てるが基本、テントは自らたたみ作る。これが家族単位で行われており、男女の役割分担が上手くできている。サーカスの一員での生活はしんどそうとマイナスイメージを持っていたが、偏見だったことに気が付いた。2004/02/11
korikori
1
初めてサーカスを見に行った縁で手に取りましたが、とてもよかったです。サーカスへの見方が変わりました。題材がよいととりあえずよい本になる、という好例ですが、作者が中に住んでの体験記だけに表面的なルポにとどまっていません。特にサーカスの中の子どもたちの描写にとても魅かれました。2011/11/01
asamitu
0
サーカスにいきたくなりました。なので今週末行ってきます!キグレサーカスも 見たかったかぁ。。2014/01/26
kzm
0
このような流転の生き方があったことに驚いた。2023/05/08